特集:ガン免疫を考える

1) 液性免疫(グロブリンによる免疫)
キノコの抗ガン作用はキノコに含まれる多糖類によるガン免疫の強化によるものであるという。
しかしガン細胞は元来自分の体の細胞から出来てきたものであるから異物とはいえない。
従って、異物を体外に排除する免疫の働きでガン細胞を排除することは期待出来ないとも考えられる。
もしもそれが正しいならば、キノコの多糖類がガン免疫を強化しても治療には無意味となってしまう。
静脈から血液を採って、試験管に入れておくと、血球は集まって血餅をつくり、その上澄みに淡黄色の透明な血清がえられる。
この血清には水に溶ける蛋白質であるアルブミンとグロブリンが含まれている。
病原菌やウイルスが体内に侵入し、増えると、体はそうした異物を体外に排除する力をもった免疫グロブリンをつくる。
体に侵入した異物を抗原とよび、その抗原に対してつくられた免疫グロブリンを抗体とよぶ。
この免疫抗体が体内で増殖している細菌やウイルスを殺し、体外に排除し、その結果病気を治し、また病気を予防するのである。
これが免疫であり、抗原抗体反応ともよんでいる。この免疫は水に溶ける免疫グロブリンが中心になっているので、液性免疫ともよんでいる。
体内における悪性の異物であるガンを抗原として、そのガンを排除するほど強力な抗原抗体反応をひきおこす抗体がないものかと、数多くの研究が長年にわたり続けられた。
そうした特徴をそなえた抗体が発見出来れば、ガンの免疫療法が確立するのである。
ところが残念なことに、そのようなガン抗体を発見しようという試みは今迄のところ全てに失敗に終わっている。
2) 細胞性免疫(拒絶反応)
ガンを排除出来るような抗体が発見されないので、ガン免疫は存在しないのではないかと考えられる様になった。
ガンはそもそも自分の体の細胞から出来たものであるから、ガンは異物とは認められず、その当然の結果としてガンに対する免疫は出来ないのだと考えられる様になった。
このようなガン免疫に対する否定的な考えが間違っていることを明らかにしたのは、ガンとは全く関係のない臓器移植の分野の研究のおかげであった。
他人の角膜を移植することは出来るが、他人の皮膚を移植することはむづかしい。他人の腎臓や心臓を移植する手術自体は血管をつなぐだけのことで、たいして難しい手術ではない。
しかしこうした移植を成功させる鍵は手術をしてから4週間ほどたっておきてくる拒絶反応をいかにうまくコントロールするかにかかっている。
移植手術の鍵をにぎる拒絶反応はリンパ球による免疫反応であることが明らかになった。その場合病原菌を排除する抗体の働きに相応するものはリンパ球がしている。
抗原抗体反応の主役である抗体は水に溶けるブログリンであるので液性免疫とよぶことは既に記した。
それに対し臓器移植後の拒絶反応の主役はリンパ球とよばれる細胞であるので、細胞性免疫とよぶことになった。
この細胞性免疫を利用してガンを異物として排除することは出来ないだろうか。もしそれが出来ればガンの免疫療法が可能となるのである。
移植臓器に対する拒絶反応は何時でもおきるが、ガンに対する拒絶反応が殆どみられないのは何故だろうか。細胞性免疫の仕組みをもっとよく知る必要がある。
3) リンパ球と胸腺
細胞性免疫の中心的な役割を果たしているリンパ球は40年前までは単なる栄養細胞と考えられていた。
また、核を失って死滅する直前の赤血球と同じく、リンパ球も死滅寸前の細胞とも考えられていた。
またその当時は胸骨の内側にある胸腺は、成長と関係するホルモンを分泌する内分泌腺と考えられていた。
胸腺は胎生期から成長期にかけて働き、性的に成熟すると次第に萎縮してしまい、どんな働きをもつか謎とされていた。
ところが移植臓器を拒絶する反応の研究から、リンパ球と胸腺が免疫において最も重要な働きをしていることが明らかとなってきた。
リンパ球にはB細胞及びT細胞の2種類がある。
B細胞はその表面に免疫ブログリンをもっていて、抗体を作り出すリンパ球である。
このB細胞が抗体を作るときにはその形が変形し、従来形質細胞とよばれてきた細胞となる。
こうした形質細胞への変化はT細胞の指令によって行われる。
T細胞は細胞の表面に免疫ブログリンをもっていないリンパ球であり、胸腺ホルモンの影響のもとに成熟するので
胸腺依存性リンパ球といわれ、胸腺、THYMUSを短縮してT細胞とよんでいる。
T細胞はB細胞とは異なり、胸腺ホルモンの影響で特定の働きをもった何種類かのT細胞に分化している。
例えばヘルパーT細胞、サプレッサーT細胞、細胞障害T細胞すなわちキラーT細胞等がある。
またT細胞はB細胞と異なり、胸腺の生理的な萎縮に伴って細胞数が減り、機能が低下し異常をおこしてくる。
これをT細胞の老化という。年をとってT細胞の老化がおきてくると、実生活上で色々の病気がおきてくる。
例えば免疫低下によって細菌の感染にかかりやすく、ガンになりやすく、リウマチのような関節炎にかかりやすくなってくる。
4) ガン免疫(T細胞の働き)
体液中のマクロファージという細胞の働きで体内に異物を発見すると、免疫とよばれる異物排除の働きが開始される。
マクロファージは異物を発見するだけでなく、その異物を排除しなくてはならないか否かを判断し、
排除するには液性免疫を用いるか、細胞性免疫を用いるかを選択する力をもっている。
マクロファージがその異物を排除する必要があると判断した場合には、排除指令をヘルパーT細胞に出す。
その指令にもとづいてヘルパーT細胞は液性免疫であればB細胞に免疫グロブリンをつくる様にする。
もし細胞性免疫であれば、ヘルパーT細胞は細胞障害性T細胞に幼若化してキラー細胞となるように指令する。
T細胞にはヘルパーT細胞と全く逆の働きをもったサプレッサーT細胞がある。
このサプレッサーT細胞はB細胞に抗体をつくるのを中止させ、キラーT細胞の働きを止める力をもっている。
ガン免疫によってガン細胞を死滅させ、排除する働きをもっているのはキラーT細胞である。
キラーT細胞の活動化、或は活動中止はヘルパーT細胞とサプレッサーT細胞との比率により大略推察することが出来る。
従ってガン免疫の強化を考えるときにはキラーT細胞を充分に働かせれる様にヘルパーT細胞とサプレッサーT細胞の比率を上手く保たなくてはならない。
こうしたヘルパーT細胞とサプレッサーT細胞の比率がうまく保たれても、キラーT細胞の数が少ないとガン免疫の力は充分に発揮されない。

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特集:ガン免疫を賦活するには
1) ガン免疫の低下を知る方法
ガン免疫はリンパ球による免疫反応であるので、ガン免疫の状態を知り、
その働きの低下を知るためには、リンパ球の検査を行わなければならない。
身体的には次の4種類の検査ならば何処でも行うことが出来る。
①リンパ球数の減少
ガン免疫が働くためには血液1立方㎜当たりのリンパ球が1000以上必要である。
血液中のリンパ球数は白血球数とリンパ球の百分率から簡単に計算出来る。
例えば正常な人で1立方㎜中の白血球数が6000で、リンパ球の百分率が40%であるとする。
そうすると血液1立方㎜中のリンパ球数は2400とと算出出来る。
ところが抗ガン剤療法や放射線療法をうけると白血球とリンパ球の百分率は確実に減少していく。
例えば白血球数が3000まで減ると、リンパ球の百分率が40%であったとしても、リンパ球数は1200となる。
この状態では未だガン免疫は働いていると期待できる。
しかし、もしリンパ球の百分率が30%であるとリンパ球数は900となり、ガン免疫は期待できない。
ガン患者のリンパ球数が1000乃至それ以下と計算された時には、
リンパ球を減少させる抗ガン剤療法と放射線療法を直ちに中止しなくてはならない。
ガン免疫を保つことの方が抗がん剤療法や放射線療法より遙に重要であるからである。
②血清の過酸化脂質の増加
リンパ球は脂肪を、特に不飽和脂肪酸を沢山に含んでいる細胞であるので、過酸化反応を受けやすい。
特に細胞膜は過酸化反応を受けやすい。細胞膜の不飽和脂肪酸が過酸化を受けると、細胞膜は正常に働けなくなる。
即ち血清の過酸化脂質が多い時には、たとえリンパ球数が1立方㎜中に1000以上あっても、
そうしたリンパ球は正常に働けず、ガン免疫は低下している。
従ってガン免疫を保つためには、血清の過酸化脂質を1日も早く減少させなくてはならない。
そのためには抗酸化作用をもったセレニウム、ビタミンE、ビタミンC及びベーターカロチンを充分に攝らなくてはならない。
③ヘルパーT細胞の減少
胸腺ホルモンの影響のもとに成熟するT細胞の中にはヘルパーT細胞とサプレッサーT細胞がある。
正常では両者はほぼ同数で、ヘルパーT細胞の方が若干多い。これをヘルパーT細胞優勢とよぶ。
この状態であるとキラーT細胞はガン細胞を攻撃し、死滅させる。すなわちガン免疫が発揮される。
ところが何らかの理由でヘルパーT細胞が減少したり、逆にサプレッサーT細胞が増加したりすると、
ヘルパーT細胞よりもサプレッサーT細胞が多くなる。こうした状態をサプレッサーT細胞優勢とよぶ。
この状態においてはキラー細胞はガン細胞を攻撃し、死滅させることは出来ない。すなわちガン免疫は発揮できない。
ガン患者にはこうしたサプレッサーT細胞優勢がよくみられる。
こうしたサプレッサーT細胞優勢を逆転し、ガン免疫が働くヘルパーT細胞優勢にするには医者の手をかりなくてはならない。
④キラーT細胞の減少
ガン免疫が働けるヘルパーT細胞優勢であっても、肝心のキラーT細胞が減っている場合がある。そうするとガン免疫は働かない。
このような状態は長期にわたる抗ガン剤療法や放射線療法を受けた時にみられることが多い。
また愛する配偶者が長期にわたるガン闘病の末に死んだ時にもみられる。
それが配偶者の死後6ヵ月以内におこる「後追い死亡」であって、キラーT細胞の減少による免疫不全が原因である。
何れの場合においてもキラーT細胞を増加させることが必要である。
今まで確かめたところでは、アガリクスの服用が有効である。また医者によるセレニウムの投与やキレーション療法も有効である。

2) 輸血はガン免疫を低下させる
腎移植の手術をする前に輸血しておくと、移植した腎が拒否されずに生着することが、今から約20年前の1973年にアメリカで発見された。
その発見にもとづき、腎移植をうける前に輸血をしなかった人と輸血をした人で移植腎に対する拒絶反応がどのように違うかを確かめる研究が始まった。
10年近くに及ぶ研究の結果、移植手術前に輸血をうけた患者では、輸血をうけなかった患者よりも拒絶反応が少ないことが明らかとなった。
すなわち移植手術前に輸血をうけておくと、腎臓移植成功率が高いのである。
輸血をうけてから腎移植の手術をうけると、成功率が高い理由は細胞性免疫の立場から次のように説明される。
他人の血液が輸血されるとサプレッサーT細胞が増える。このサプレッサーT細胞が拒絶反応に主役を演じるキラーT細胞の活動を抑える。
その結果移植腎に対する拒絶反応が弱くなり、腎移植の手術が成功するのである。
ガン免疫療法が効果を発揮するにはキラーT細胞が活発に働き、ガンに対する拒絶反応が強くおきなくてはならない。
ところがガン患者には全身状態を良くするために手術前に輸血を行わなくてはならないことが少なくない。
またガンの手術の際に出血が多く、それを補充するために大量の輸血をおこなわなくてはならないことも珍しくない。
このようにガン患者に輸血すると、腎移植の手術前の輸血と同じく、サプレッサーT細胞が増える。
このようなサプレッサーT細胞優勢の状態ではキラーT細胞は働けなくなり、ガン免疫は低下する。
ガンの根治手術とはガン自体を肉眼的に確かめれる限り完全に切除し、更に転移の可能性のある所属リンパ腺を充分に切除することを意味している。
しかしガン細胞は肉眼的に確かめられない小さな細胞であるから、根治手術を行っても取り残す可能性が強い。
その上手術を行っている間にガン細胞が周囲の組織にばらまかれる可能性もある。
従ってどんなに完璧な根治手術が行われても、手術後の患者の体の中には肉眼で見えないガン細胞が残されていると考えなくてはならない。
それらを処理するのがガン免疫である。
ガンの手術後には体に残されたガン細胞がガン免疫により死滅されないと、手術後3か月から半年位の間にガンの再発、転移がおきてくる。
従ってキラーT細胞の働きを抑え、ガン免疫を低下させる輸血は手術前にも、手術中にもまた手術後にも出来るだけ行わないようにしなくてはならない。
3) ガン手術の成功率は輸血により低下する
ガン患者ではガン免疫は低下している。そうしたガン患者に輸血するとガン免疫は更に低下する。
そうするとガンの再発、転移がおきやすくなり、その結果患者の寿命は短くなる筈である。
こうした推測が正しいか否かを実際に確かめようとした研究は欧米では既に幾つも行われているが、わが国では未だ殆ど行われていない。
わが国におけるこの方面の最初の報告は1986年に杏林大学第一外科で行われた。
結腸ガンの手術をうけた65例の患者について、手術後5年間の追跡調査を行った報告である。
65例のうち43例は輸血をうけており、術後5年以内の死亡は43例中16例、37%であった。
輸血をうけなかった残る22例では、5年以内に3例、13%しか死亡しなかった。
輸血をうけなかった患者は輸血をうけた患者にくらべ、軽症であったわけではない。
輸血をうけた43例と輸血をうけなかった22例の背景要因として、性、年齢、ガンの発生部位、肉眼的形態、組織型及び
進行度について検討したが、両群の間に有意な差は認められなかったのである。
従って手術後5年以内における死亡率は輸血を受けたか、否かにより大きく左右されていることが明らかとなった。
すなわちガン手術の成功率は輸血により低下するのであり、その原因は輸血によるガン免疫の低下であることが明らかとなった。

特集:「おとなしいガン」と「悪性のガン」
1) ガンは№1キラーではない
マスコミが有名人のガンによる志望を大きく報道し、更に身近な人がガンで死んでいくので、誰でもガンに深い関心をもっている。
このように関心が強いことは悪いことではない。しかし関心の高いことにつけこんだ現在のガンに関する情報は嘘ではないが非常に偏っており、
ガンに対する恐怖を意識的に高めようとしている。
わが国の№1キラーは昭和10年から25年までの16年間では結核であった。ところが昭和26年から昭和55年までの30年間では脳血管疾患が№1キラーであった。
結核とは肺結核だけではなく、腸結核や腎結核などで全ての結核を含んでいる。ところが脳血管疾患というと脳出血や脳梗塞のような脳の血管の病気だけのことである。
心臓や腎臓の血管疾患による死亡は含まれていない。すなわち№1キラーが結核、脳血管疾患というそれぞれの分類法が全く違っているのである。
昭和56年から現在まで№1キラーはガンといわれている。この場合のガンとは胃ガンとか肺ガンのような特定の臓器のガンのことではない。
全身のどこかにガンと診断される病気をもって死んだ人の数をガンによる死亡としている。
これは昭和10年から25年までの№1キラーが結核であるとしたのと全く同じ考え方である。
全身の何れかの部位に結核、或はガンがある場合を結核、ガンと分類するのがよいとする。
そうすれば脳血管疾患は全身の血管疾患の一部にすぎず、心筋梗塞のような心臓の冠動脈疾患も当然全身の血管疾患の一部であり、
腎硬化症のような腎血管の病気も全身の血管疾患の一部である。これらを合計して全身の血管疾患による死亡と分類しなくてはおかしい。
現在の死亡原因の分類によれば昭和56年以降の№1キラーはガンである。しかし№2キラーは脳血管疾患であり、№3キラーは心疾患である。
心疾患の多くは心臓の血管疾患である。全身の何処かにガンが出来ていてもガンと分類するのであれば、全身の血管疾患を一つにまとめて集計しなくてはおかしい。
№2キラーと№3キラーを加えて、血管疾患とするだけでも、その死亡数はガンの約2倍となる。すなわちわが国の№1キラーは血管疾患である。
全結核という分類が適切であったとすれば、全血管疾患、全ての悪性腫瘍という分類を行ない、比較することに意味がある。
そうするとわが国の№1キラーは昭和26年以降現在まで50年以上にわたり、血管疾患である。ガンによる死亡は血管疾患のほぼ半数で、№2キラーにすぎない。
もし脳血管疾患という分類が適切であったとすれば、その時には肺結核、カリエスによる死亡数と別々に調べるべきである。
現在ならば胃ガン、乳ガン、肺ガン等による各々の死亡数を脳血管疾患の死亡数と比較しなければおかしい。
そうすると脳血管疾患が№1キラーであり、心疾患が№2キラーとなる。胃ガンや肺ガンなどはキラーとしては死亡数が少なすぎて問題にならない。
すなわち死亡原因の上位にガンの名前はないのである。
このように何れの分類法を用いても、一つの分類表の中に異なる分類法を意図的に使いわけなければ、
ガンをわが国の№1キラーと言うことは出来ないのである。
2) ガンは必ずしも致命的な病気とは言えない
現在のガンに関する定説は百年に及ぶ細胞病理学にもとづいているので、その定説に疑問をもつ人は殆どいない。
その定説によればガンは正常な体細胞に由来するもので、いったんガン細胞となると周囲の正常な細胞との協調を無視して無制限に増え続ける。
しかもこうしたガン細胞は最初に出来た場所を中心として増え続けるだけでなく、体の他の場所に「飛び火」する。
これをガンの転移とよんでいる。しかもガン細胞はもとの正常な細胞にもどることはない。
現在行われているガンの検査及び治療は全てこの定説にもとづいて行われている。健康な人にガン細胞がみつかる筈はない。
それ故もし顕微鏡を用いた病理検査でガン細胞を発見したならば、放置しておいてガン細胞が消えることはなく、無制限に増えて、
ついには死をもたらす筈であるから、直ちにガン細胞を取り除く治療をはじめるべきなのである。これがガンの治療の基本方針である早期手術の根拠となっている。
この定説に疑問をもつ医者はいなかった。ところが今から10数年前の1982年にわが国の細胞病理学の権威者である菅野春夫ガン研究所所長により、この定説に大きな疑問が提起された。
それは「ヒトの癌の自然史」と題する日本ガン治療学会での特別講演であった。臨床的にガンの所見が全くなくて死亡した高齢者の遺体を解剖したところ、
10~13%の遺体に胃ガンが、数%の遺体に肺ガンが認められたという。しかも男女の差はなく、解剖した遺体の半数において体のどこかの臓器にガンが認められたという。
更に直径1~5mm程度の微小ガンについてみると、年齢に関係なく殆ど全ての人に見い出されたという。
健康にみえた人でも、死後に詳しく検査すると殆どの人に微小ガンが見い出せるという細胞病理学の権威者の発表はガンに関する定説を根底からゆるがせるものであった。
ガン細胞はどんな場合でも無制限に増え、転移するという定説は間違っていたのである。人間は体内にガン細胞をもっていても、そのガン細胞は無制限に増えることもなく、
その人の寿命もおびやかさず、長年月にわたり、健康な生活をすることが出来るのである。
このような微小ガンを「おとなしいガン」とよび、無制限に増えて転移をおこし、その人に死をもたらすガンを「悪性のガン」とよび分けなければならなくなった。
3) ガンの早期発見・早期手術
「おとなしいガン」と「悪性のガン」があるという新しい考え方は未だよく理解されていない。そ
れはコレステロールの場合と良く似ている。以前はコレステロールといえば健康に害があるものと信じられていた。
ところがコレステロールには健康に欠かすことの出来ない「善玉のコレステロール」と病気の原因となる「悪玉のコレステロール」があることがわかってきた。
コレステロールについて「善玉」と「悪玉」のあることが医学常識となるまでには随分と時間がかかった。
これと同じようにガンには「おとなしいガン」と「悪性のガン」があることも次第に医学常識となっていくだろうが、未だ相当の日時を要しそうである。
従来のガンの定説は実際面では未だ力強く生きている。例えばガンの検査として組織の小片をとり、顕微鏡検査を行うことが流行している。
この検査は生検或はバイオプシーとよばれている。そのバイオプシーには多少の苦痛を伴うが、自発的にその検査をうける人が多い。
何の異常も自覚していないのに、バイオプシーをうける人はもし自分の体にガン細胞がみつかれば、それは必ず無制限に増えて生命をおびやかすという従来の定説を信じているのである。
従ってガン細胞がみつかれば、1日も早くそれを切除することが自分の健康管理の鍵と信じているのである。これを早期発見、早期手術と言ってきた。
ところが顕微鏡でガン細胞がみつかっても、そのガン細胞が「おとなしいガン」であることも多いのである。「おとなしいガン」であれば、それを切除する必要は全くない。
従って重要な問題はガンを早期に発見し、早期に手術をしてガンを完全に切除することではなく、発見されたガンが「おとなしいガン」であるか、「悪性のガン」であるかを見分けることなのである。
ところが現状ではバイオプシーによって「おとなしいガン」であるか、「悪性のガン」であるかを見分けることはできない。そこで病理組織学的にガンと診断された時には、
それが「おとなしい」か、「悪性」かを思い悩むことなく、全て切除してしまえば安心であるという考え方がとられている。
この考え方は「疑わしきは罰せず」という考え方を全面的に否定する危険な考え方であり、従来の定説に極めて忠実なのである。
ガンに「おとなしいガン」と「悪性のガン」があるのは、ガン細胞の成育を左右するガン免疫の働きに強弱があるためであると考えることができる。
従ってガン細胞を発見することの重要性を否定するものではないが、それよりもガン免疫が活発に働いているか否かを推定し、
そのガン免疫を強化することが、ガンの治療と予防にもっとも大切である。
以上、シンワ製薬資料「アガリクスとがん」より、

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