痴呆症・アルツハイマーはもう怖くない!
「脳を守る漢方薬」 No.9.
岡山大学 医学博士 大山博行 著
「脳を守る漢方薬」 プロローグ -ボケずに100歳まで生きるために
老化の敵・活性酸素 前編
さきほど、老化のスピードは遅らせることができると述べました。長い間謎のベールに隠されていた自然老化現象のメカニズムが、この10年の間に、優れた科学者たちの力で明らかにされつつあります。その一つが、そこに「活性酸素」と呼ばれる「悪魔の酸素」が私たちの体を、時間の経過とともに少しずつ分子細胞レベルで酸化し、破壊していくことがわかってきたことです。活性酸素による細胞の分子レベルでの永続的な破壊こそが、自然老化現象の秘密の鍵だったのです。
誰もが知っていることですが、私たちは酸素がなければ生きていけません。しかし、その重要な酸素が体内に入ると、自動的に、ほんの少しずつ「悪魔の酸素=活性酸素」に変換してしまうのです。さらに、私たちを取り巻くストレス、たとえば紫外線や排気ガスなどの環境ストレス、喫煙や過労などのストレス、あるいは人間関係などの社会的・心理的ストレスが加わると、この活性酸素の発生量がさらに増え、分子レベルでの細胞破壊が加速することになります。そして、ついには私たちの体の構成単位である「細胞死」が起こることになるのです。
この活性酸素は、むろん脳とも無縁ではありません。むしろ脳こそは、活性酸素の最大の標的といっていいでしょう。脳の自然老化現象の裏側では、「悪魔の酸素=活性酸素」による脳細胞の分子レベルでの細胞破壊が起こっています。分子レベルでの細胞破壊が進行すれば、やがては脳の構成単位である「脳細胞死(脳の神経細胞の死滅)」が起こることになるのです。痴呆症、ことにアルツハイマー病とは、この脳細胞死が加速度的に、急速に起こる病気です。したがって痴呆症を防ぐには、いかにこの活性酸素の攻撃から脳を守るかが問題になってきます。ここでも漢方薬は威力を発揮するのですが、詳しくは、光文社カッパブックス「脳を守る漢方薬」の第4章を御一読ください。 続く
以上、岡山大学 医学博士 大山博行著 「脳を守る漢方薬」より引用
詳しくは、光文社カッパブックス「脳を守る漢方薬」を御一読ください。
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