痴呆症・アルツハイマーはもう怖くない!
「脳を守る漢方薬」 No.66.
岡山大学 医学博士 大山博行 著
「脳を守る漢方薬」 第3章 老化の原因は「活性酸素」だった
SODの活性が低下すると、脳細胞死のスピードが加速する 中編
しかし、加齢とともにSODの働きが衰えてくると、体内に発生したスーパーオキシド・ラジカルの力を抑えきれなくなり、徐々に生体防御システムの網をくぐり抜け、ついには帝王・ヒドロキシルラジカルの誕生を許してしまうようになります。そして、細胞死は加速され、死んでゆく細胞のスピードに、新しく再生する細胞のスピードが追いつけなくなり、臓器や組織の老化が進行してしまうということになるわけです。
タバコの煙には、スーパーオキシドなどの活性酸素が含まれていることが確認されています。また、煙に含まれる発ガン物質は私たちの肺を刺激して、さらに大量の活性酸素を発生させます。さらに、タバコの煙の中には一酸化窒素(NO)も含まれていますので、前述したようにスーパーオキシドは一酸化窒素を見つけると、すぐに反応して、帝王・ヒドロキシルラジカルの誕生を招きます。タバコを1本吸うごとに、生体内では、悪魔の酸素中最高の攻撃力を持つといわれる帝王・ヒドロキシルラジカルが誕生しているということになります。
一酸化窒素を介したヒドロキシルラジカルの発生を防ぐには、やはり体内で発生したスーパーオキシドを、誘導酵素SODの力ですみやかに完全に消去してもらい、この反応から発生するヒドロペルオキシド(過酸化水素)はカタラーゼなどの他の抗酸化酵素に消去してもらう以外にありません。ここでも、スーパーオキシドを消去するSODの活性の強さが、老化を防ぐためにいかに重要であるかがよくわかります。 続く
以上、岡山大学 医学博士 大山博行著 「脳を守る漢方薬」より引用
詳しくは、光文社カッパブックス「脳を守る漢方薬」を御一読ください。
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