痴呆症・アルツハイマーはもう怖くない!
「脳を守る漢方薬」 No.
58.

 

岡山大学 医学博士 大山博行 著

「脳を守る漢方薬」 第3章 老化の原因は「活性酸素」だった

私たちの体には「生体防御システム」が備わっている 中編

 第一のシステム、「中枢神経防御システム」とは、脳と脊髄を中心にして前進に広がっている情報伝達ネットワークを使って、ある意味において意識的(随意的)に生体を守るシステムです。つまり、生活環境のなかで起こるさまざまな現象を正確に認知し、生体にとって危険と判断されるものから意識的に生体を防御するシステムです。たとえば、ガラスの破片が散らばっているところは避けて歩くとか、真夏の直射日光は避けるとか、ハチが飛んできたら逃げるなど、過去の経験や学習から的確に判断して、意識的に身を守るシステムのことです。
 このシステムは「中枢神経系」と「末梢神経系」の2つの情報ネットワークを使って意識的に生体を防御しますが、脳と脊髄からなる中枢神経系は、送られる情報を集積、統合し、過去の記憶などを参考に判断して最終指令を出すところで、すべてのシステムのなかで最上位に位置する最高指令本部になります。そして、この中枢神経系のしもべとなり、外界と全身のあらゆる部位からの情報を本部に忠実かつ迅速に伝え、こんどは逆に、本部からの指令を全身に忠実かつ効果的に伝える連絡網となっているのが末梢神経系ということになります。 続く


以上、岡山大学 医学博士 大山博行著 「脳を守る漢方薬」より引用
詳しくは、光文社カッパブックス「脳を守る漢方薬」を御一読ください。



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