痴呆症・アルツハイマーはもう怖くない!
「脳を守る漢方薬」 No.
26.

 

岡山大学 医学博士 大山博行 著

「脳を守る漢方薬」 第2章 脳細胞は自殺する

記憶には短期機能と長期機能がある 前編

 私たち人間は、ものごとを覚えて、それを後になって思い出すことができます。この「記憶」という脳の重要な機能は、古くから、人々の興味を引いてきました。
 「記憶」は、次の4つの過程に分類することができます。すなわち、記銘する(ものごとを覚える)、保持する(記憶を固定する)、再生する(記憶したことを思い出す)、再認する(以前に記憶したことと照らし合わせて同じことと認める)です。
 さらに、記憶を保持する時間やメカニズムの観点から、記憶は「短期記憶」と「長期記憶」の2種類に分類することができます。「短期記憶」とは、初めての相手の電話番号を、メモを見て覚え(記銘)、ダイヤルを回す(再生)といった短い間の記憶をいい、「長期記憶」とは、自宅の電話番号のように半ば無意識で記憶(保持)している番号を何度でも回すことができる(再認)ような長い間の記憶をいいます。
 海馬は、大脳辺縁系の古い皮質の中では比較的新しい皮質で、その横断面の形状が古代エジプトの太陽神アンモンの角に似ていることから、アンモン角とも呼ばれています。海馬は、「短期記憶」(言い換えれば短期間で捨てられる記憶)を一時的に貯めておくところであり、一方の「長期記憶」(長期間保存する記憶)は、側頭葉連合野に保存されるといわれています。海馬が、いうなればマガジンラックのような役割を果たすのに対し、側頭葉連合野は本棚にたとえることができるでしょう。マガジンラックに貯まった記憶のなかから、本当に必要な記憶が選択されて、側頭葉連合野の本棚に保存されるという仕組みになっています。私たち人間の学習や記憶の過程には、この側頭葉連合野と海馬を中心に、大脳皮質の連合野全体がかかわっています。 続く


以上、岡山大学 医学博士 大山博行著 「脳を守る漢方薬」より引用
詳しくは、光文社カッパブックス「脳を守る漢方薬」を御一読ください。



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