痴呆症・アルツハイマーはもう怖くない!
「脳を守る漢方薬」 No.25.
岡山大学 医学博士 大山博行 著
「脳を守る漢方薬」 第2章 脳細胞は自殺する
痴呆研究の鍵を握る「連合野」と「海馬」 後編
よく知られている事柄からお話しすることにします。人間の高次知的機能を支配している大脳皮質は、その位置によって大きく4つの部分に分かれています。そして、この4つはそれぞれ「前頭葉」「頭頂葉」「後頭葉」「側頭葉」と呼ばれています。
大脳皮質には、それぞれ特定の機能を支配する領域が局在していることが知られており、これは大脳皮質の「機能局在」と呼ばれています。すなわち、脳のそれぞれの部位が、身体のそれぞれの部分に対応して、それぞれ異なる働きをしているということです。この機能局在を精密にスケッチしたものが、ブレイン・マップ(脳地図)と呼ばれているもので、現在も大脳生理学者たちの手によって少しずつ書き進められています。
また、大脳皮質は「感覚野・運動野」と、これを除いた広範囲の「連合野」に分けることができます。視覚をつかさどる「視覚野」は後頭葉にあり、聴覚・言語能力をつかさどる「聴覚野」は側頭葉にあります。目・耳・鼻・舌・皮膚などの感覚器からの情報を受け取り、感覚反応をつかさどる「感覚野」は頭頂葉にあり、全身の筋肉を支配して運動制御をつかさどる「運動野」は、全頭葉の後部に局在しています。
そして、痴呆の研究に最も重要な「記憶」をつかさどる中枢はおもに、側頭葉の「連合野」と、その内側にある「海馬」という部位にあることが知られています。 続く
以上、岡山大学 医学博士 大山博行著 「脳を守る漢方薬」より引用
詳しくは、光文社カッパブックス「脳を守る漢方薬」を御一読ください。
Copyright (C)
Hiroyuki Ohyama 1999.
All Rights Reserved.
無断転載厳禁