痴呆症・アルツハイマーはもう怖くない!
「脳を守る漢方薬」 No.15.
岡山大学 医学博士 大山博行 著
「脳を守る漢方薬」 第一章 ボケがここまでわかってきた
痴呆症には「脳血管性痴呆症」と「アルツハイマー病」がある 前編
「脳の老化」とは、脳細胞死おスピードが加速されることによって修復システムの限度を超える脳細胞の脱落が生じ、脳内の情報伝達のネットワークが徐々に縮小してゆく過程であるということが理解していただけたと思います。この現象自体は「生理的」なものであり、自然な老化現象の一部ととらえることができます。この過程で、修復システムが有効に作用している場合は「健忘」あるいは「正常」なボケの範囲であり、これが働かなくなると、「病的」なボケと定義することができるでしょう。
問題は、「自然な老化」の枠を超えて、何が脳細胞死のスピードを加速するのか、その原因は何かという点に絞られてきます。じつは、この原因の違いによって「病的」なボケ、つまり痴呆症は、現在のところ二つに大別されてきます。一つが脳血管の障害によって起こる痴呆、すなわち「脳血管性痴呆」であり、もう一つが「アルツハイマー病」です。両者の「混合型」も見られます。ただしアルツハイマー病とは、ある症状を発見した医師の名前をそのまま冠した病名に」すぎず、確かな原因はつきとめられていないのが現状です。
ここまでの話を、もう一度整理しておきましょう。脳の老化には加齢にともなう「自然」で「生理的」で「正常」なものと、なんらかの原因で急速に進行する「病的」なものがあります。前者に見られるのは物忘れや記憶力の低下などの現象です。 続く
以上、岡山大学 医学博士 大山博行著 「脳を守る漢方薬」より引用
詳しくは、光文社カッパブックス「脳を守る漢方薬」を御一読ください。
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