痴呆症・アルツハイマーはもう怖くない!
「脳を守る漢方薬」 No.126


 

岡山大学 医学博士 大山博行 著

第5章 病気を未病に防ぐ「養生の法」

肥満に対しても「HNシステム」は働く(1)

 プロローグで私は、「HNシステム」のコントロールこそが老化予防の鍵を握っていると述べました。ところがなんと「HNシステム」は老化予防だけではなく、肥満にもかかわっていたのです。ここであらためて、そのからくりを説明することにしましょう。
 じつは私たち人間には、生まれたときからすでに肥満に対する生体防御機能が備わっています。すなわち、創造の神は、私たち人類がこの地上で永遠に生きるためには、人間が肥満することは悪いこととして、脳にその情報をインプットさせていたのです。この情報は、古くから研究者の間で「luxus consumption」と呼ばれてたいへん注目されていました。そして、最近になって、その具体的システムの全貌が明らかになってきたのです。
 私たちは、食べることによって外界からエネルギーを獲得し、そのエネルギーをうまく利用、消費することによって、生命を維持しています。そして、生体のエネルギー代謝の平衡は、脳(間脳、視床下部)からの命令により、自立的に調節されることによって成り立っています。すなわち、私たちはエネルギーの摂取(食事)と消費(熱産生)とのバランスをうまく保つことにより、生命を維持することができるわけです。簡単に言えば、おなかが空いたら食事をして、満足したらそれ以上は食べない。活動してエネルギーが消費されたら、消費された分だけを食事して、消費された分だけのエネルギーを補給する、ということです。


以上、岡山大学 医学博士 大山博行著 「脳を守る漢方薬」より引用
詳しくは、光文社カッパブックス「脳を守る漢方薬」を御一読ください。

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