痴呆症・アルツハイマーはもう怖くない!
「脳を守る漢方薬」 No.121


 

岡山大学 医学博士 大山博行 著

第4章 「脳を守る漢方薬」の驚異のボケ防止作用

「9種類の脳を守る漢方薬」こそアルツハイマー病を予防する決め手(2)

 「脳を守る漢方薬」の場合、実際の中身は前述した「上薬」「中薬」「下薬」の薬がすべて配合されていることが多くなっています。上薬は、「脳を守る漢方薬」の作用のバランスをとると同時に、中薬、下薬の副作用の軽減をしていると考えられます。これは、あたかも組織の管理職のような役割をしています。中薬は中間管理職で、下薬は第一線のスタッフに相当すると考えていいでしょう。要するに上中下薬の組み合わせによって「脳を守る漢方薬」は完成され、薬効と安全性が高まると考えられています。この点が西洋医学の考え方とは異なっています。
 西洋医学の場合は、患者さんに対して1枚の処方箋の中に数種類の合成新薬を併用投与することで病気を治療します。たとえば風邪の場合は、熱があれば解熱薬、咳が出れば気管支拡張薬、鼻が出れば抗アレルギー薬、胃に負担がかかるから消化薬、粘膜保護薬、のどが痛ければトローチの消炎剤、体力が落ちているからビタミンE、ビタミンCを投与するというふうに、一枚の処方は多数の薬を併用することで成立しています。これに対して漢方薬の場合は、1つの漢方処方でいろいろな症状を取り去ることができ、症状が多いからといって、たくさんの漢方薬を投与することではありません。


以上、岡山大学 医学博士 大山博行著 「脳を守る漢方薬」より引用
詳しくは、光文社カッパブックス「脳を守る漢方薬」を御一読ください。

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