痴呆症・アルツハイマーはもう怖くない!
「脳を守る漢方薬」 No.
64.

 

岡山大学 医学博士 大山博行 著

「脳を守る漢方薬」 第3章 老化の原因は「活性酸素」だった

「免疫防御システム」が乱れると・・・・ 後編

 健康な人間であれば、生まれつき自分の体にあったもの(自己)に対しては、原則として抗体を作りません。ところが、不自然な生活環境のなかで、つい無理をしたり、体を休めることを忘れ、不摂生な乱暴な生活を続けている人間、つまり「未病」の状態にある人間では、この完璧な免疫防御システムにわずかな乱れが生じてしまいます。そうすると、生まれつき自分の体にあった細胞や生体内タンパク質を、うっかり非自己である異物と錯覚してしまい、この自己に対して抗体を作ってしまうことがあるのです。そうなると、この自己の抗体は、自己の抗原(細胞やタンパク質)と抗原抗体反応を起こしてしまいます。この抗原抗体反応が「自己免疫」と呼ばれるもので、その結果引き起こされる怖い病気を「自己免疫疾患」と呼んでいます。よく知られているものに慢性関節リウマチや膠原病などがあります。
 健康な人間では起こりえないはずの自分の体の組織や細胞の構成成分に対して、免疫反応が起こってしまった結果、引き起こされる病気の典型が慢性関節リウマチです。リウマチ患者は全国でおよそ50万人くらいいると推定されています。はっきりとした原因はまだ解明されていませんが、その根底にはこの免疫防御システムの大きな乱れが存在しているのは疑いのないところです。 続く


以上、岡山大学 医学博士 大山博行著 「脳を守る漢方薬」より引用
詳しくは、光文社カッパブックス「脳を守る漢方薬」を御一読ください。



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