痴呆症・アルツハイマーはもう怖くない!
「脳を守る漢方薬」 No.62.
岡山大学 医学博士 大山博行 著
「脳を守る漢方薬」 第3章 老化の原因は「活性酸素」だった
私たちの体には「生体防御システム」が備わっている 後編
私は、脳の老化現象を脳細胞膜の流動性の変化(脳の硬化。脳細胞が硬くなる現象)としてとらえ、全世界に先駆けて、前述した電子スピン共鳴装置を用いて検討し、解明しました。この研究のなかで、私はとくに、この生命中枢である視床下部が他の脳部位に比べて老化するスピードが最も遅く、しかも最後まで若いままのよい状態(簡単にいえば柔らかい状態)で保たれていることをつきとめ、権威ある国際学会誌(BMBI)に発表しました。この研究成果は、生命維持機能は老化しても、最後まで正常に保たれうることを示唆する重要な証拠になると思われます。(引用文献@)
視床下部のもう1つのしもべである「下垂体」も、じつはBつの違った力を持った組織の集合体になっていて、それぞれ前葉、後葉、中間葉と呼ばれています。一例を挙げれば、前葉にはホルモンを産生する能力を持つ内分泌細胞があり、ホルモンを分泌することによって全身の内分泌細胞も、じつは、さらに上位の視床下部の神経細胞が分泌するリリージングホルモンによって調節支配されているという関係になっています。
「自律神経防御システム」と「内分泌防御システム」が駆動するスピード(情報伝達速度)は、毎秒数ミリから数センチです。先に述べた中枢神経防御システムの駆動するスピード(情報伝達速度)は、毎秒1メートルほどの速さなので、かなり遅いことが分かります。 続く
以上、岡山大学 医学博士 大山博行著 「脳を守る漢方薬」より引用
詳しくは、光文社カッパブックス「脳を守る漢方薬」を御一読ください。
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