痴呆症・アルツハイマーはもう怖くない!
「脳を守る漢方薬」 No.
56.

 

岡山大学 医学博士 大山博行 著

「脳を守る漢方薬」 第3章 老化の原因は「活性酸素」だった

脳は最も活性酸素が発生しやすい場所 後編

 悪魔の酸素と呼ばれる活性酸素が、日々私たちの体の細胞を老化させ、死滅させるのだと聞いても、すぐにはぴんとこないかもしれません。実際、細胞を分子レベルで破滅する活性酸素の存在は、この活性酸素がわずかに磁気を帯びている性質を利用して、電子スピン共鳴装置(ESR)という特殊な機械を用いて波形としてとらえることで初めて確認されるのです。この装置については、後ほど、あらためて取り上げることにします。
 「酸化ストレス」が「生体防御システム」を上回ると、活性酸素が発生して生体内で暴れまわり、細胞死を早めて老化を促進しますが、その老化の過度を知るのに最も手っとり早い指標として、「過酸化脂質」という物質があります。過酸化脂質とは、簡単にいえば「酸化され尽くした脂肪」のことです。健康診断などで、虚血性心疾患の第一の危険因子である動脈硬化のパラメーターとして「血中過酸化脂質」という項目が取り入れられているのはご存知のことと思います。これはすなわち、脳や血管の老化の程度を示す数値と考えていいでしょう。 続く


以上、岡山大学 医学博士 大山博行著 「脳を守る漢方薬」より引用
詳しくは、光文社カッパブックス「脳を守る漢方薬」を御一読ください。



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