痴呆症・アルツハイマーはもう怖くない!
「脳を守る漢方薬」 No.
29.

 

岡山大学 医学博士 大山博行 著

「脳を守る漢方薬」 第2章 脳細胞は自殺する

「物忘れ」のメカニズムとは、前編

 さて、私たちが経験すること、目で見たことや聞いたことなどの情報は、感覚器からのインパル(電気信号)として脳に入ってきます。そして
脳に入ったインパルスは、ニューロンからニューロンへシナプスを介して伝わっていきます。このインパルスが脳の複数のニューロンのネットワークを循環するようになり、ある一定の時間この循環が持続することが「短期記憶」となるわけです。そして、このインパルスの循環が持続している間に、ニューロンのネットワークの中のシナプスになんらかの構造や物質変化が生じるようになり、インパルスの循環が終わっても、このインパルスによる特定の記憶(情報)に対応した特定のパターンのニューロンのネットワークをを脳内に残すことになります。すなわち、これが「長期記憶」と呼ばれるものです。
 また、新しいことを学ぶと、その際に新しいシナプスが脳の中に形成され、シナプスが形成されれば、それはある程度長期間にわたって保持されるので、これも長期記憶となります。さらに、長期記憶にともなって、樹状突起部にあシナプスのトゲのような部分の形が変化し、シナプスでの情報が通りやすくなり、それが長期間保たれるということもあります。すなわち、記憶の痕跡とは、ニューロン・ネットワーク中のシナプスの可塑的変化ということになります。このシナプスの「可塑的変化」という観点から、記憶の過程をもう一度整理してみましょう。 続く


以上、岡山大学 医学博士 大山博行著 「脳を守る漢方薬」より引用
詳しくは、光文社カッパブックス「脳を守る漢方薬」を御一読ください。



← Next Page.

Copyright (C)
Hiroyuki Ohyama 1999.
All Rights Reserved.
無断転載厳禁



脳を守る漢方薬 関連リンク集
1)光文社カッパブックス
2)脳を守る漢方薬デジタルショップガイド
3)漢方を現代病に活かす! 漢方専門 大山漢方薬局 0283-22-1574
4)鍼灸を現代病に活かす!不妊症の相談 大山鍼灸院 0283-22-1389
5)ヘルスサイエンス 「心の健康相談室」 臨床心理学・心理療法研究所 0283-22-1607
6)日中健康センター 「太極拳・気功教室」 日中友好会館B1 03-3814-6767
7)サン自然薬研究所 「脳と食を考える会」 03-5256-2018