痴呆症・アルツハイマーはもう怖くない!
「脳を守る漢方薬」 No.
19.

 

岡山大学 医学博士 大山博行 著

「脳を守る漢方薬」 第一章 ボケがここまでわかってきた

日本人の死因の「隠れ一位」血管の病気 後編

 1995年における三大死因を見てみると、第一位はガンになっています。第二位は脳血管障害で、第三位は心疾患なのです。ところが心疾患というのは、ほとんどの場合、心臓の血管障害が原因となっています。
 現在の死因の分類は、全身のどこかのガンと診断されて死んだ人の数をガンによる死亡としていますので、比較するためには、やはり全身の血管疾患による死亡を一つにまとめなくてはおかしなことになります。そうすると、死因の第二位である脳血管障害と第三位の心臓疾患を加えて血管疾患とするだけでも、その死亡数はガンを上回ってしまいます。すなわち、わが国の死因の第一位は血管疾患ということになります。
 さらに、結核が死因の第一位だった1935年に戻って比較してみましょう。ここでは全結核という分類をしていますので、やはり、全血管疾患という分類を行なって比較することにいみがあります。その結果、脳血管障害と心疾患を合わせた死亡数は結核より多いことになります。そうなると、わが国の死因の第一位は、1935年から現在まで、なんと60年以上にわたり「血管疾患」がトップを占めていたということになります。このことが、じつはわが国の老年期痴呆の患者のうち、最も高い比率を占めているのが「脳血管性痴呆」であるということの裏付けにもなっているのです。 続く


以上、岡山大学 医学博士 大山博行著 「脳を守る漢方薬」より引用
詳しくは、光文社カッパブックス「脳を守る漢方薬」を御一読ください。



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