痴呆症・アルツハイマーはもう怖くない!
「脳を守る漢方薬」 No.106


 

岡山大学 医学博士 大山博行 著

第4章 漢方薬の驚異のボケ防止作用

脳を守る漢方薬#8の秘密 アルツハイマー病に特徴的な「空間認知障害」を予防する作用

実証された「脳を守る漢方薬#8」のボケ予防効果(2)

 もう1つの実験を紹介しましょう。今度は八方向放射状迷路装置に、脳血管性痴呆症のモデル動物「脳虚血ラット」を入れた実験です(引用文献G)。
 訓練を受けて「空間認知」を獲得し、頭のよくなったラットの脳に向かう動脈をクリップで止めて、脳への血流を10分間中断します。脳を一時的に虚血状態にしてから、クリップをはずしてやります。すると24時間後には、この頭のよかったラットは脳血管性痴呆状態になり、少しボケてきます。エサのないアームに迷い込む回数が増えてくるのです。実験では、初回の8回のエサ取りのうち、5回はミスを犯さずにエサを取りましたが、残りの3個のエサを取るのに、8回のミスをするようになりました。前述したように、脳細胞が「虚血」にきわめて弱く、その結果、ボケが発現しやすいことを物語っています。
 次に、頭のよくなったラットに、今度は、脳を一時的に虚血状態にする1時間前に「脳を守る漢方薬#4」を水に溶かして、あらかじめ飲ませてから実験してみました。すると、あまりボケずに、エサのないアームに迷い込む回数が少なくなるのです。初回の8回のエサ取りのうち、7回はミスを犯さずにエサを取り、残りの1個のエサを取るのに2回のミスで済むようになりました。この漢方薬が脳血管性痴呆状態になるのを予防し、「空間認障害」を改善したことになります。
 続いて、訓練を受けて頭のよくなったラットに、同じ手順で「脳を守る漢方薬#8」を飲ませたところ、「脳を守る漢方薬#4」に比べると、少し効果が弱くなるという結果が出ました。初回の8回のエサ取りのうち、7回はミスを犯さずにエサを取りますが、残りの1個のエサを取るのに4回のミスを犯したのです。この実験は、脳血管性痴呆には「脳を守る漢方薬#6」よりも「脳を守る漢方薬#4」のほうが効果があることを示しています。 


以上、岡山大学 医学博士 大山博行著 「脳を守る漢方薬」より引用
詳しくは、光文社カッパブックス「脳を守る漢方薬」を御一読ください。

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