最終更新日は、2020年(令和2年)2月26日(水曜日)です。
Last Modification Time. Wednesday,February 26,2020.




大山漢方堂薬局、大山鍼灸院、大山宗伯東洋医学記念館鍼灸治療室

東洋医学(漢方薬、鍼灸、臨床心理学) 健康相談 0283-22-1607(完全予約制)



岡山大学医学博士(分子細胞医学研究施設 神経情報学、脳代謝研究施設 機能生化学)
徳島大学薬学修士(医療生命薬学 医薬品製造学 製薬化学 生物薬品化学)
大山博行
Dr. HIROYUKI OHYAMA,Ph.D.

大山漢方堂薬局 大山博行 漢方健康相談
お申し込み用紙
(問診表)
*大山漢方堂薬局の漢方カウンセラーは、岡山大学 医学博士 大山博行先生です。  Dr. HIROYUKI OHYAMA. (Ph.D.)

大山博行先生のご専門は、東洋医学(漢方薬・鍼灸)と分子細胞医学、生物薬品化学ですが、
現在は、得意とする6つの領域、最近では、上記疾患、潰瘍性大腸炎、重症筋無力症、アトピー性皮膚炎の患者さんのご相談が多く改善例多数ノウハウは豊富です。
 ①不妊症(女性の不妊症、高プロラクチン血症、子宮筋腫、月経前症候群 PMS、月経異常、生理痛、男性の不妊症、精力増強)
 ②肥満症(痩身、ダイエット、高コレステロール、高脂血症、脂肪過多、糖尿病、生活習慣病の予防)
 ③心と神経の病気(不安神経症、自律神経失調、神経過敏、不眠、過緊張、パニック障害、発達障害、自閉症、うつ状態など)
 ④アレルギー疾患(花粉症、各種皮膚病、喘息、アレルギー体質改善、合成新薬に対して敏感で服用困難な人など、)
 ⑤ボケ(認知症、痴呆症、アルツハイマー、脳血管障害、狭心症、心臓病、高血圧症、動脈硬化の予防など)
 ⑥がん(西洋医学の癌治療三大療法(手術・抗がん剤・放射線治療)の副作用防止、体力・抵抗力増強、再発・転移予防など、
 特に、脂肪肝、慢性肝炎、肝硬変、肝臓癌など、肝臓に関してのノウハウは豊富です。)
の、漢方相談を中心に実施致しております。

もちろん、東洋医学(漢方薬、鍼灸)全般にも精通した先生ですので、どうぞお気軽にご相談ください。

漢方健康相談お申し込みフォーム(問診表)

鍼灸健康相談お申し込みフォーム(問診表)

健康食品ご服用のアドバイスお申し込みフォーム(問診表)


*大山漢方堂薬局 顧問相談役 医学博士 小松靖弘先生(元株式会社ツムラ漢方生薬研究所長)のご紹介

小松先生には、主に難治性疾患(例えば、がん、アルツハイマー、アトピー性皮膚炎、肝硬変、慢性腎炎など)
の漢方相談に関して、アドバイスをいただいております。
小松靖弘先生は、大山漢方薬局 大山博行先生の株式会社ツムラ企画開発室の上司にあたり、
ご専門は、免疫薬理学(細胞免疫学)、アレルギー学です。 もちろん、漢方医学(漢方薬)全般にも精通した著名な先生です。

   Dr. YASUHIRO KOMATSU. (Ph.D.)

 ツムラ医療用漢方エキス製剤全品目の解説 


佐野厄除け大師通りの漢方専門
「漢方を現代病に活かす」
大山漢方堂薬局&大山鍼灸院


大山漢方堂薬局、大山鍼灸院に、漢方相談、鍼灸相談のあるご病気一覧




大山漢方堂薬局の漢方カウンセラーは、岡山大学医学博士大山博行先生です。

顧問の小松靖弘先生には、特に難治性疾患に関して、アドバイスをいただいております。


「 諦めずに、一度、大山漢方堂薬局に、ご相談ください !!! 」



一般的、全身症状
および皮膚症状
に関する相談


疲労・倦怠感(慢性疲労)、抜け毛が多い、
手、足の冷え、ほてり、汗かき、むくみ、発熱、
湿疹、陰部湿疹、陰部のかゆみ、アトピー性皮膚炎、尋常性乾癬、扁平苔癬、
円形脱毛症、にきび、いぼ、しみ、そばかす、しもやけ、あかぎれ、皮膚掻痒症、他


呼吸器、
循環器、血液
に関する相談


息切れ、せき、たん、しゃっくり、カゼ症候群、気管支喘息、気管支炎、肺気腫
動悸、息切れ、胸痛、貧血、不整脈、高血圧、低血圧、動脈硬化、
頻脈、心臓神経症、狭心症、虚血性心疾患、他


消化管、
肝、胆、膵、
泌尿器
に関する相談


腹痛、下痢、食欲不振、悪心、嘔吐、胸やけ、おくび(酸症状)、
消化不良、ガス、便秘、腹部膨満感、過敏性腸症候群、胃・十二指腸潰瘍、
ヘリコバクター・ピロリ感染症、急性、慢性胃炎、クローン病、潰瘍性大腸炎
黄疸、二日酔い、ウイルス性肝炎、アルコール性肝炎、
脂肪肝、肝硬変、肝癌、胆石、膵炎
頻尿、多尿、乏尿、血尿、性欲異常と男性の不妊症、
陰嚢の冷感、陰茎の違和感、腎・尿管結石、膀胱炎、尿道炎、
睾丸炎、副睾丸炎、陰嚢水腫、
慢性腎炎、ネフローゼ、腎不全、人口透析に伴う愁訴、他


痛み、
筋骨格、
内分泌・代謝
に関する相談


胸痛、背部痛、顔面痛、歯痛、頭痛、関節痛、神経痛、
しびれ、頸痛、上肢痛、肩こり、腰椎・下肢痛、
椎間板ヘルニア、慢性関節痛、
口渇、口乾、肥満、痩せ、甲状腺肥大、
高脂血症、糖尿病、痛風、他


神経、精神、心身
に関する相談


めまいとめまい感(ふわふわ感、ふらつき)、痙攣、脳血管障害、
顔面神経麻痺、下肢麻痺、脱力感、自律神経失調症、
睡眠障害(不眠症)、パーキンソン病、頭部外傷後の愁訴、
チック、過換気症候群、思春期摂食障害、神経性胃腸炎、
口腔内異常感症、起立性調節障害、パニック障害、
不眠、うつ、心の不安、物忘れ、痴呆、せん妄、神経症、てんかん、
適応障害、軽度発達障害、PDD、自閉症、高機能自閉症、
LD、ADD、ADHD、アスペルガー症候群、人格障害、他


産婦人科系、
特に不妊症、
小児科系
に関する相談


冷え症、更年期障害と血の道症、月経前症候群 PMS、月経前緊張症、
月経異常(無月経、代償月経、早期月経、稀発月経、頻発月経、
過少月経、過多月経、月経困難症)、子宮筋腫、高プロラクチン血症、
子宮内膜炎、子宮下垂、子宮脱出、生理不順、生理痛、不正出血、
不妊症(排卵障害、子宮位置異常、発育不全、性感欠乏、性欲欠乏、乏精子症)、
つわり、逆子、乳汁欠乏症、産婦乳房炎、習慣性流産、妊娠腎
虚弱児、乗り物酔い、夜尿症、
小児の下痢、神経症、気管支喘息、肥満、アトピー、他


アレルギー、
膠原病
に関する相談


花粉症、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、蕁麻疹、
シェーグレン症候群、慢性関節リウマチ、他


眼、耳、鼻、
咽喉、口腔
に関する相談


眼精疲労(不定愁訴を含む)、仮性近視、中心性網膜炎、
白内障、緑内障、めまい、難聴、耳鳴り、くしゃみ、鼻水、アレルギー性鼻炎、
咽喉頭異常感、口臭、唾液分泌異常、メニエール病、
蓄膿症、咽頭痛、扁桃炎、口内炎、他


その他の病気
老人、加齢、癌
に関する相談


LD、ADD、ADHD、アスペルガー症候群、痔、骨粗しょう症
ボケ(認知症、痴呆、アルツハイマー、脳血管性痴呆)、ピック病
全身の癌(悪性腫瘍、悪性新生物))
老化のスピードを緩める、しわ、体重減少、他



大山漢方堂薬局、大山鍼灸院の漢方相談、鍼灸相談の中で、特に多いご病気一覧

不妊症(女性不妊、男性不妊)、冷え性、にきび
女性の更年期、男性の更年期、血の道症、月経異常、痔
肥満症、痩身、脂肪過多、痩せすぎ、虚弱、高血圧、糖尿病、動脈硬化
心の不安、神経過敏、うつ状態、自律神経失調症
痛覚過敏、神経痛、腰痛、五十肩、関節痛
肝臓病、腎臓病、癌(悪性腫瘍、悪性新生物)
ボケ、認知症(痴呆症)、アルツハイマー、強精、体力増強、老化

大山漢方堂薬局、大山鍼灸院の漢方相談、鍼灸相談の中にある、特に難しいご病気一覧

線維筋痛症、多発性神経炎、肺線維症、扁平苔癬
パーキンソン病、癌(悪性腫瘍、悪性新生物)
アルツハイマー型老年痴呆、ピック病、クローン病
サイコイドーシス、大腿骨頭壊死、筋委縮性側索硬化症


大山漢方堂薬局、大山鍼灸院の漢方薬、鍼灸治療方針

①漢方薬・鍼灸の科学的な臨床試験データがある疾患に関しては、これを第一選択とする。
②漢方薬・鍼灸の科学的な基礎研究データがある疾患に関しては、これを第二選択とする。
③現代医学、現代薬学の水準から、今現在も治療困難な疾患および難病に関しては、
東洋医学の古典、成書に基ずく方法論を第一選択とする。
すなわち、過去から現在までの漢方湯剤の使用経験と中医学理論を優先させる。

注意:
実際的には、①~③のすべての知識、経験、情報を統合して、
患者さん一人一人の症状、体質を、的確に把握して、治療方針を確立して実施する。
また、心の不安、心の悩みが、患者さんの病態、症状に、大きくかかわっていると判断される場合は、
臨床心理学の手法を組み合わせた治療方針を構築する。

①②の研究データに関しては、
主に、特約メーカー3社のMRから、最先端漢方医学の方法論、
臨床試験データ、基礎研究データに関する最新情報を、日々吸収把握する。
さらに、前記、漢方、生薬、薬草、特約メーカー5社のMRとも、情報交換をおこない、
古典的な漢方、生薬、薬草の方法論、使用経験の現代医学的解釈にも目を通し、日々精進する。

以上



漢方を現代病に活かす!
大山漢方堂薬局では、
あなたの症状、体質を詳しくお伺いした上で、
あなたに一番合った漢方薬を調合させていただきます。
必要があれば、鍼灸治療も併用してさらに効果を上げていきます。
どうぞお気軽にご相談ください。

大山漢方堂薬局、大山鍼灸院、漢方カウンセラー
岡山大学 医学博士 大山博行
Dr. HIROYUKI OHYAMA (Ph.D)




(注意)漢方健康相談は、大山漢方堂薬局に、直接、お電話、FAX、E-mail にて、ご相談ください。
お電話:0283-22-1574、FAX:0283-22-1607、E-mail:ohyama@poem.ocn.ne.jp
お待ち致しております。

No.1) にきびがひどい

相談内容

高3の女の子です。
スタイルはいい方だと思いますが、お肌が汚くてこまっています。
特ににきびがひどいです。痕(あと)が残るほどです。
クリームを塗って少しはよくなりますが、あとからあとから出てくるのでいやになります。
漢方薬で綺麗な肌になれませんか?

回答

「にきび」は、正式には尋常性ザソウといいます。
毛穴に一致して小さい丘疹ができ、そこが赤く腫れたり膿ホウ化(白いものがたまる)する症状で、顔、首、胸や背中によく出ます。
原因は、毛穴にある皮膚の脂腺から脂肪が過剰分泌され、脂肪が毛穴にたまることで細菌が繁殖した状態、これが「にきび」です。
思春期、生理前、季節の変わり目などのホルモンのバランスが乱れる時にできやすくなります。
また、便秘や寝不足、脂っこい食事なども影響します。
ファンデーションや日焼け止めクリームなどで毛穴をふさいだ状態を長く続けるのもよくありません。
ほおっておくと重症になり、赤く腫れたり、治りにくくなり、治ってもシミになったり痕がのこったりします。
早めの対策が必要です。その方法ですが、まずライフスタイル(生活習慣)の見直しが第一です。
まず、油っぽい食事を控えます。糖分も脂肪の材料になるので甘いものも控えます。
次に、生活のリズムを規則的にして、睡眠不足を避けます。
さらに、朝晩の洗顔で皮膚表面を清潔に保って、毛穴がつまらないようにします。
これでだいぶよくなるはずです。
 この方は高3の方なので受験を控えてストレスや夜遅くまで勉強をしているのでしょう。
ライフスタイルを整えるのにも無理があるかもしれません。そんな方にはやはり漢方が一番だといえます。
 漢方薬は、その人の体質、にきびの状態をみて、大きく6種類の処方を選びます。
また、便秘がある場合は「大黄甘草湯」などの便秘に対する漢方薬を併用するとより一層効果が上がります。
また、重症な人には、抗菌剤、抗生物質のクリームやローションなどで炎症反応を抑えながら漢方薬で体質を改善する
(根本的な治療をする)ことが、ベスト・オブ・ベストです。
この方は、お話しを聞くと、局所に痛みがあり、化膿がひどい、さらに便秘、冷え、のぼせ感、顔が赤黒い傾向、
ときに下腹部に圧痛があるということなので、「桃仁」「桂皮」を含む5種類の薬草を煎じて飲むことが一番よいです。
にきびも改善しますが、おそらく、その他の症状(痛み、冷え、便秘など)も改善されて、
以前より集中力もあがり勉強もよくできるようになるでしょう。

(注)漢方薬は、専門家に、ご相談の上、体質の合ったものを服用してください。


No.2) 月経不順で半年も月経がない。

相談内容

娘のことでご相談致します。
ここ2~3年月経があまりなくて半年に1回くらいの状態が続いています。
ホルモン剤などは副作用が心配です。漢方薬で治療できるものなら教えてください。(娘36歳)

回答

それは、婦人科で「稀発(きはつ)月経」と呼ばれる状態と思われます。
娘さんの様態をうかがいますと、冷え症で手足が冷たく、朝がつらいということですから、
やや寒さに支配されたパワー不足の状態、漢方で言う「陰虚」の状態と考えられます。
こうしたタイプの女性の問題には、「当帰」「芍薬」を含む6種類の薬草を煎じて飲むことをお勧めします。
さらに、身体を作る元となる、消化器系(胃、腸)を丈夫にすることも大事ですから
「人参」「甘草」を含む4種類の薬草を併用すればベストです。
両方の漢方薬を朝晩2回飲むことです。
すると、身体が温まって、朝の寝起きもよくなり、元気が出てきます。
そうなると、いつのまにか毎月月経がある、という患者さんを私は多数知っています。

(注)漢方薬は、専門家に、ご相談の上、体質の合ったものを服用してください。


No.3) ストレスがあると胃と頭が同時に痛む

相談内容

ふだんは健康で胃も丈夫なほうだと思います。
でもストレスがかかると、胃が痛んで、頭痛もしてきます。
それぞれ2種類の痛み止めを飲んだらよけいひどくなって吐きそうになってしまいます。
副作用がなく両方に効く漢方薬があれば教えてください。(34歳・女性)

回答

漢方では、胃と頭が痛むという場合にも、まず全身の状態からみていきます。
この方は、冷えもあるし、汗が出て顔面が紅潮したりもすると言っています。
漢方医学で言うところの「陰陽混雑」の状態と言えます。
ストレスで胃腸の具合が悪くなると、頭痛が起きる、と言うことですから、まず胃腸を強くすると頭痛もよくなると考えられます。
こうした場合には、2種類の漢方薬をお勧めします。
 まず、顔はのぼせるが、足は冷える人、頭痛があり、みぞおちの抵抗感があって下痢しやすい人、
この方には、「桂枝」と「人参」を含む5種類の薬草を煎じて飲むことです。
 また、ストレスがかかるとイライラして怒りっぽくなったり、心の不安が大きくなる人には、
「柴胡」「半夏」を含む9種類の薬草を煎じて飲むことです。
 前者は、消化器系を強めて抗ストレス作用(ストレスに強くなる)を発揮します。
後者は、精神神経系を強めて抗ストレス作用を発揮します。
 これらの漢方薬をしっかり3~6ヶ月飲み続ければ、
いつのまにか元気になり、痛みもなく、ストレスに強い体質に変化してくるものです。
私はこういった患者さんを多数経験しています。

(注)漢方薬は、専門家に、ご相談の上、体質の合ったものを服用してください。


No.4) つわりに効く漢方薬

相談内容

何かの雑誌に、つわりに漢方が効くと書いてありました。
ほとんどのひとが、がまんしてますが、妊娠中でも飲める漢方薬をおしえてください。


回答

つわりも重症になると、婦人科に入院して点滴でもしなければならないこともありますが、
普通のつわりなら漢方薬で十分です。そして漢方薬が一番安全です。
ファーストチョイスでおすすめの漢方薬は「小半夏加伏苓湯」「乾姜人参半夏丸」という処方です。
私は、2種類を症状・体質によって使い分けます。
つわりなどによる嘔吐には、脳の中にある吐く中枢神経が刺激されて起こる「中枢性嘔吐」と
胃粘膜が刺激されて起こる「末梢性嘔吐」があります。
この漢方薬は、その両方を抑制する働きがあり、つわりによく効きます。
また、一般的には、漢方薬は温かくして飲みますが、つわりに限っては温かいものを反対に冷蔵庫で一度冷やして、
冷たくしてから、一さじずつ飲むようにするのがコツです。(秘伝です)

(注)漢方薬は、専門家に、ご相談の上、体質の合ったものを服用してください。


No.5) 痩せていて体力がない

相談内容

痩せていて体力に自信がありません。
夏場など何をしてもすぐばててしまいます。
漢方に詳しいという近くの薬剤師さんに相談して、
補中益気湯、六君子湯、半夏寫心湯という漢方薬を、
8月から飲んでいますが、よくなりません。
この薬剤師さんは1年くらいは続けてみてくださいと言っていますが、
このままでよいのでしょうか? アドバイスをお願いします。

回答

Rさん、こんにちは、太れないという悩みをもつ方も、じつはけっこう多いものです。
こういう人は、まず、内科を受診して、一度甲状腺機能の検査をしていただきたいと思います。
甲状腺の機能が低下しているということになれば、甲状腺ホルモンを補充するか、
ホルモンの分泌を促進してあげるような漢方薬がベストということになります。
これであっさり問題解決という場合もあります。
甲状腺機能には問題がないが、それでも太れないということであれば、
体力をつける漢方薬がありますので、試してみるとよいでしょう。
いずれにしてもRさんの今の状態は、身体の基本的なバランスが崩れている状態と言えるわけです。
では基本的なバランスとは何かと言いますと、ホルモン・自律神経・代謝の3つのバランスのことです。
健康な方は、この基本的なバランスが整っていて、
はじめて健康な身体を維持していますがこれらのバランスが1つでも崩れると、
当然いろいろと悪い症状が出てくるわけです。
そしてその悪い状態が続いている、つまり明らかに身体の中に原因があると考えられるわけです。
やはり身体の中からしっかりと体質を変えて症状が出ないようにしていく、
漢方が一番よいと言えるわけです。
さて、Rさんがこれまで飲んでいた漢方薬はみな漢方医学でいう「陽」の状態の人に向く薬です。
Rさんの場合は、むしろ「陰」の状態なのかもしれません。
「陰」の人に向く薬としては、人参をベ-スにした「人参湯」や「小建中湯」などが候補になるでしょう。
それから漢方薬の服用期間についてですが、人間の細胞が生まれ変わる新陳代謝の期間、
つまり3ヶ月~6ヶ月、このくらいは飲んでいてもよいと思いますが、
これは身体に合った漢方薬の場合です。
1ヶ月服用して何らかのよい効果が確認できなければ処方を変えてみることです。
Rさんの体質に合った漢方薬なら、もう何らかのよい効果が出てきているはずです。

(注)漢方薬は、専門家に、ご相談の上、体質の合ったものを服用してください。


No.6) 更年期

相談内容

1年ほど前から体調が悪く、いつもゾクゾクして背中は冷たいのに、頭は暑くて汗がたくさん出ます。
体温は35度くらいで、かぜをひきやすく、胃腸も弱いです。
漢方で元気になれませんか、(52歳女性) 

回答

例えば、身体は冷えるのに首から上だけ暑い、
また、カーッと暑くなっと思ったら、サーッと冷えたりするというのは、更年期障害によく見られる症状です。
しかし、更年期を過ぎても、こうした状態になることはあります。
全体的に体力も低下しているようですから、漢方医学の「陰陽虚実」で言えば、
「虚」の側で「陰と陽の間を行き来している」ような状態と考えられます。
 更年期障害によく効く漢方薬は、主に5種類ありますが、
こうした人には「加味逍遥散」という処方が一番です。
この処方は、のぼせたり冷えたり、症状が動いているような人には特によく効きます。
 同じ更年期障害でも、気分がゆううつで、若干ののぼせ感もあり、
冷えるという人なら「女神散」という処方もあります。

(注)漢方薬は、専門家に、ご相談の上、体質の合ったものを服用してください。


No.7) 長年ひどい便秘

相談内容

長年、ひどい便秘に悩まされ、胃腸も弱くて、冷え症です。
学生のころから便秘がひどく、毎日便は出ても、残便感があります。
胃腸も弱く、冷え症です。何度も血液や胃の検査を受けましたが、異常がないといわれます。
私自身はつらくてたまりません。漢方でなんとかならないでしょうか?(37歳・女性)

回答

冷えがあり、胃腸が弱いということですから、漢方医学でいう「陰虚」の状態にあたります。
こうした人に向く処方としては「桂枝加芍薬湯」がまず考えられます。
この漢方薬は、腸のけいれんが起きているような便秘に効く薬で、
過敏性腸症候群で便秘と下痢を繰り返す人にもよく用いられます。
腸のけいれんを抑えながら、胃腸の働きを整え、排便を促すもので、
身体も温まり、冷え症もよくなってきます。
便秘が強いようなら、これに「大黄」という生薬を加えて用いればさらによいかもしれません。
また、乾燥したコロコロ便が出るようなタイプなら「麻子仁」などの入った漢方薬も効果的です。
これらの処方は、腸の内容物を軟らかくして腸をうるおす作用があります。

(注)漢方薬は、専門家に、ご相談の上、体質の合ったものを服用してください。


No.8) 花粉症がひどい

相談内容

娘のことで相談します。
娘は色白でもち肌の17歳の高校生です。
「花粉症で鼻詰まりがひどく、鼻水やくしゃみが出て夜も眠れないし、朝は何となく顔がむくんでいる」と言います。
舌を見ると全体に腫れたような感じで、歯の痕が付いていました。
いつも苦しそうなので頻繁に吸入薬を使っています。
このままでは副作用が心配です。漢方薬で何とかなりませんか?

回答

この方は、今まで抗アレルギー薬や抗ヒスタミン薬を飲んでいました。
しかし、鼻水は止まっても鼻詰まりはよくならず、しかも口が乾き、眠くなるのでとても不愉快でした。
むくみやすいというのは、漢方医学でいう「水毒」体質の現れです。
このような人には、「半夏」「麻黄」など8種類の生薬を混合した漢方薬を用います。
すると間もなく症状が軽くなって、鼻詰まりも取れました。
私はこのような症例を多数経験しています。
この漢方薬は、厚生省の医薬品の再評価試験を通過して、科学的に有効性が確認されている漢方薬です。
この薬は、水毒体質の人を目標に使いますが、気管支喘息にも効果があります。
ただし、体質を考えずに胃腸の弱い人に用いると胃腸障害を起こしやすいことも科学的に証明されました。
このように、漢方薬には、独特の考え方があり、西洋医学にはないものがたくさんあります。
例えばこの水毒という考え方もその一つで、身体の中の水分代謝の異常という意味です。
花粉症のように、鼻水が出て止まらないこともその1例といえます。

(注)漢方薬は、専門家に、ご相談の上、体質の合ったものを服用してください。


No.9) 子宮内膜症があり、体外受精を考えています。

相談内容

卵管摘出、子宮筋腫、子宮内膜症の手術後、体外受精を試みましたが失敗、
その後、子宮内膜症が再発し、現在ホルモン薬を使っています。
また体外受精を予定していますが、漢方薬を併用して、もっと妊娠しやすい体質を作ることはできますか?(36歳・女性)

回答

体外受精による不妊治療は、まさに西洋医学の優れたところといえます。
こうした治療は西洋医学にまかせるとして、それがうまく子宮に着床するように環境を整えるのは、漢方が得意とするところです。
両方のよいところを合わせたら、最良の結果も望めるのではないでしょうか。
ホルモン薬と漢方薬の併用も問題ありません。
 ご相談の方は、「陰」の状態で、肌はあれやすいほう、便秘傾向はないとのことでした。
この患者さんに合う漢方薬は、桂皮、呉朱由を君薬、当帰、川弓、芍薬を臣薬とした12種類の生薬を厳選して調合します。
この漢方薬は、皮膚をうるおしながら、子宮や卵巣などの内部環境を整えていく薬です。
2週間ほど服用して、なんとなく体が温まり、皮膚の乾燥感もとれてきたようですから。
漢方が効いている証拠です。 妊娠まで、しばらく続けるとよいでしょう。


No.10) 夏が苦手で、暑くなると、腹痛や下痢を起こし、疲れやすい。

相談内容

毎年6月ごろになると、腹痛、下痢、ガスがたまりやすいという状態が続き、体が疲れやすくて、食べても体重が増えません。
秋になると落ち着きます。胃腸の検査では、胃下垂ぎみというだけでした。(27歳・女性)

回答

ご相談の方は、冬は電気毛布や使い捨てカイロを使い、冷房が苦手という「陰」の状態と、
手足に汗をかいたり、冷水を好んで飲むような「陽」の状態が混じっているということでした。
しかし、毎年暑い季節になると悪くなるというのは、「陽」の状態が疑われます。
胃下垂があって、疲れやすいというのは、「虚・実」でいえば、「虚」の側になります。
こうした人の腹痛や下痢には、柴胡を君薬、黄今を臣薬とした9種類の生薬を厳選して調合します。
疲れやすく、ストレスを受けやすい、ときどき肩こりや頭痛もする、
ということですから、この漢方薬が適合します。
半年以上前から少しずつ飲んでいって、6月に備えると万全でしょう。


No11) 腹部の膨満感に苦しめられている。

相談内容

10年以上前に喉頭がんで喉頭の全摘手術手術を受けました。
日常生活では支障はないのですが、おなかにガスがたまって、膨満感で苦しんでします。
漢方薬ですっきりさせることはできませんか。(60歳・男性)

回答

この方のように喉頭の手術をしたという人でなくても、腹部の膨満感を訴える人は多いものです。
だいたいはストレスが関係しているようです。
 ガスが多く、おなかが張って困る、少し気分がうっとうしい、食欲も不振であるという人には、
蘇葉を君薬、香附子を臣薬とした5種類の生薬を厳選した漢方薬を調合します。
この患者さんは、現在、コレステロールを下げる薬、不整脈の薬も飲んでいるとのことでしたが、
この漢方薬の中心となる生薬、蘇葉は、赤ジソの葉のことで、食品のような生薬ですから、
ほかの薬と併用してもまったく問題ありません。
 ストレスがたまる人、心身症的な胃腸症状のある人にも、この漢方薬は非常によく効きます。

続く


大山漢方堂薬局の患者さんのお話


(1)不妊症の相談 Hさん 34歳女性

漢方を服用して、1ヵ月半で妊娠!!! はっきり言って驚きました。
まだ胎動を感じないので実感はないですが、妊娠がわかったときには、ビックリしました。
本当に、よかったです。 大山先生は、私より喜んでくれました。

「大山漢方堂薬局の不妊症の漢方相談窓口に連絡して、
漢方薬を調合してもらい、わずか一カ月半の服用で、待望の赤ちゃんを授かりました。」

初めての子供です。子どもをほしいと思ってから、気が付くと2年が過ぎていました。
なかなか授からないので病院に行ってみましたが、特に、問題になる原因は見つかりませんでした。
それでも、妊娠できず、精神的にもイライラしていました。
このまま続けてもと思い、病院の治療をしばらくお休みしようと決心しました。
その間に、インターネットで知った、近県の大山漢方堂薬局の漢方薬を試してみようと思いました。

大山先生からのアドバイスは、

①ストレスを貯めずリラックスして生活する。
②体を冷やさないように、心がける。
③基礎体温とタイミングについて。
④心身の自覚症状に対するアドバイス。

大山先生は、医学博士でいらっしゃるので、初めは、少し緊張しましたが、
お会いして、お優しい方なので、安心してご相談できました。

子供ができたこと以外にも、漢方薬を飲んで、変わったことは、肌がつやつやになったこと、便秘がなくなったことです。

友達にも、よく、『肌が綺麗になったね!』 と言われます。

実は、妊娠中も、大山先生の「つわりに効く漢方薬」で、うまく乗り切っています。

今は、元気な赤ちゃんが誕生する日を、心待ちにしています。


(2)ダイエットの相談 Kさん 26歳女性

ブランド物の夏服を、無理して買ったのに、体重増加で入らない!!!服を買い替えるくらいなら、ダイエットに取りくもう!!!

私は、今まで、ダイエットの経験がなかったので、何をどうしたらよいのかわかりませんでした。

「インターネットで、県内の大山漢方堂薬局さんを知り、とにかくお電話をしてみました。」

そして、健康相談をすることになりました。

まず、「健康的に痩せること!」 とは、どういうことか、説明を受けました。
その後、私の生活パタ-ンや体調を話して、私にあった方法や改善策を教えてもらいました。

大山先生のアドバイスは、

私の場合、漢方でいう、「於血(おけつ)の症状」 
簡単に言えば、血の巡りが悪くて代謝力が落ちている。 まず、これが原因。
介護施設勤務なので、就業時間や睡眠時間も不規則になっている私の場合、
①血流を促し、不足しがちな栄養やミネラル等を補給する。
②臨床心理学のテストを含めたカウンセリングで、心身のストレス尺度と、生活習慣、体質・症状をチェックしていただき、
慢性的な、肩凝りと腰痛、下半身に脂肪が付きやすい体質、冷え性などを、指摘されました。

その後、私の体質・症状に合わせた生薬を選択して、漢方薬を調合していただきました。

おかげで、体が引き締まっただけでなく、調子も良くなりました。

③そして、食事のこと、
朝と夕は栄養のバランスがそろったス-プとクラッカー、お昼はご飯を少なめにして、おかずを中心に、普通に食事して、

1ヵ月半で、69.5Kgから、61.3Kgのダイエットに成功しました。

その他、漢方薬の体質改善成果で、体も好調です。

実は、自分が一番驚いていて、会社の制服が、今ではブカブカです。
近々新調されるので、普通に、9号サイズを頼めます!

今度は、目標体重を、60kgから、55kgに変えようかな、と思っています。

続く、


(注意)漢方健康相談は、大山漢方堂薬局に、直接、お電話、FAX、E-mail にて、ご相談ください。
お電話:0283-22-1574、FAX:0283-22-1607、E-mail:ohyama@poem.ocn.ne.jp
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漢方専門 大山漢方堂薬局
最新漢方エキス製剤全品目の解説
Dr. HIROYUKI OHYAMA, Ph.D.
No.
漢方薬の名前
適応・効能・効果・薬能
1 かっこんとう
葛根湯
自然発汗がなく頭痛、発熱、悪寒、肩こり等を伴う比較的体力のあるものの次の諸症:感冒、鼻かぜ、熱性疾患の初期、炎症性疾患(結膜炎、角膜炎、中耳炎、扁桃腺炎、乳腺炎、リンパ腺炎)、肩こり、上半身の神経痛、じんましん
2 かっこんとうかせんきゅうしんい
葛根湯加川弓辛夷
鼻づまり、蓄膿症、慢性鼻炎
S02  しんぶとう
真武湯
胃腸虚弱症、慢性腸カタル、慢性腎炎
3 おつじとう
乙字湯
病状がそれほど激しくなく、体力が中位で衰弱していないものの次の諸症:キレ痔、イボ痔
S03  けいしかじゅつぶとう
桂枝加朮附湯
急性および慢性関節炎、関節リウマチ、神経痛、偏頭痛
4 はちみじおうがん
八味地黄丸
慢性腎炎、糖尿病、水腫、脚気のむくみ、腰痛、五十肩、肩こり、膀胱カタル
5 あんちゅうさん
安中散
やせ型で腹部筋肉が弛緩する傾向にあり、胃痛または腹痛があって、ときに胸やけ、げっぷ、食欲不振、はきけなどを伴う次の諸症:神経性胃炎、慢性胃炎、胃アトニー
S05  しゃくやくかんぞうぶしとう
芍薬甘草附子湯
冷症で関節や筋肉が痛み、麻痺感があって四肢の屈伸が困難なものの次の諸症:慢性神経痛、慢性関節炎、関節リウマチ、筋肉リウマチ、慢性関節炎、五十肩、肩こり
6 じゅうみはいどくとう
十味敗毒湯
化膿性皮膚疾患・急性皮膚疾患の初期、じんましん、急性湿疹、水虫
S06  だいぼうふうとう
大防風湯
下肢の慢性関節リウマチ、慢性関節炎、痛風
7 はちみじおうがん
八味地黄丸
疲労、倦怠感著しく、尿利減少または頻数、口渇し、手足に交互的に冷感と熱感のあるものの次の諸症:腎炎、糖尿病、陰萎、坐骨神経痛、腰痛、脚気、膀胱カタル、前立腺肥大、高血圧
S07  かっこんかじゅつぶとう
葛根加朮附湯
悪寒発熱して、頭痛があり、項部・肩背部に緊張感のあるものの次の諸症:肩こり、肩甲部の神経痛、上半身の関節リウマチ
8 だいさいことう
大柴胡湯
比較的体力のある人で、便秘がちで、上腹部が張って苦しく、耳鳴り、肩こりなど伴うものの次の諸症:胆石症、胆のう炎、黄疸、肝機能障害、高血圧症、脳溢血、じんましん、胃酸過多症、急性胃腸カタル、悪心、嘔吐、食欲不振、痔疾、糖尿病、ノイローゼ、不眠症
S08  まおうぶしさいしんとう
麻黄附子細辛湯
感冒、気管支炎、咳嗽
9 しょうさいことう
小柴胡湯
I.体力中等度で上腹部がはって苦しく、舌苔を生じ、口中不快、食欲不振、時により微熱、悪心などのあるものの次の諸症:諸種の急性熱性病、肺炎、気管支炎、感冒、胸膜炎・肺結核などの結核性諸疾患の補助療法、リンパ腺炎、慢性胃腸障害、産後回復不全 II.慢性肝炎における肝機能障害の改善
S09  ぶしりちゅうとう
附子理中湯
胃腸虚弱で血色悪く、顔に生気なく、尿量多く手足に冷感あり、下痢の傾向あり、しばしばはき気、目眩、頭重、胃痛をうったえるものの次の諸症:慢性の胃腸カタル、胃アトニー症
10 さいこけいしとう
柴胡桂枝湯
発熱汗出て、悪寒し、身体痛み、頭痛、はきけのあるものの次の諸症:感冒・流感・肺炎・肺結核などの熱性疾患、胃潰瘍・十二指腸潰瘍・胆のう炎・胆石・肝機能障害・膵臓炎などの心下部緊張疼痛
S10  けいしゃくちもとう
桂芍知母湯
関節痛み、身体やせ、脚部腫張し、めまい、悪心あるものの次の諸症:神経痛、関節リウマチ
11 さいこけいしかんきょうとう
柴胡桂枝乾姜湯
体力が弱く、冷え症、貧血気味で、動悸、息切れがあり、神経過敏のものの次の諸症:更年期障害、血の道症、神経症、不眠症
S11  しょうさいことう
小柴胡湯
感冒、気管支炎、気管支喘息、麻疹、腎臓疾患、胃腸病、腺病質の体質改善、悪阻
12 さいこかりゅうこつぼれいとう
柴胡加竜骨牡蠣湯
比較的体力があり、心悸亢進、不眠、いらだち等の精神症状のあるものの次の諸症:高血圧症、動脈硬化症、慢性腎臓病、神経衰弱症、神経性心悸亢進症、てんかん、ヒステリー、小児夜啼症、陰萎
S12  ほちゅうえっきとう
補中益気湯
病後・術後の衰弱、貧血症、低血圧症、夏やせ、胸部疾患の体力増強、胃弱、胃腸機能減退、多汗症
13 はんげこうぼくとう
半夏厚朴湯
気管支喘息、気管支炎、百日咳、婦人悪阻、胃神経症、更年期神経症、神経性咽頭炎、ノイローゼ、嗄声
14 はんげしゃしんとう
半夏瀉心湯
みぞおちがつかえ、ときに悪心、嘔吐があり食欲不振で腹が鳴って軟便または下痢の傾向のあるものの次の諸症:急・慢性胃腸カタル、醗酵性下痢、消化不良、胃下垂、神経性胃炎、胃弱、二日酔、げっぷ、胸やけ、口内炎、神経症
S14  りゅうたんしゃかんとう
竜胆瀉肝湯
尿道炎、膀胱カタル、膣炎、帯下、バルトリン腺炎、陰部掻痒症、子宮内膜症、睾丸炎
15 おうれんげどくとう
黄連解毒湯
比較的体力があり、のぼせ気味で、いらいらする傾向のあるものの次の諸症:喀血、吐血、下血、脳溢血、高血圧、心悸亢進、ノイローゼ、皮膚そう痒症、胃炎
16 はんげこうぼくとう
半夏厚朴湯
気分がふさいで、咽喉、食道部に異物感があり、ときに動悸、めまい、嘔気などを伴う次の諸症:不安神経症、神経性胃炎、つわり、せき、しわがれ声、神経性食道狭窄症、不眠症
S16  りょうけいじゅっかんとう
苓桂朮甘湯
神経性心悸亢進症、心臓弁膜症、血圧異常、起立性めまい、メニエル氏症候群、神経衰弱、腎臓疾患
17 ごれいさん
五苓散
口渇、尿量減少するものの次の諸症:浮腫、ネフローゼ、二日酔、急性胃腸カタル、下痢、悪心、嘔吐、めまい、胃内停水、頭痛、尿毒症、暑気あたり、糖尿病
S17  かっこんとう
葛根湯
感冒、鼻かぜ、へんとう腺炎、中耳炎、蓄のう症、結膜炎、乳腺炎、肩こり、腕神経痛
18 けいしかじゅつぶとう
桂枝加朮附湯
関節痛、神経痛
S18  はんげしゃしんとう
半夏瀉心湯
急性・慢性胃腸カタル、発酵性下痢、口内炎、消化不良、胃下垂症、胃アトニー症、胃及び十二指腸潰瘍の軽症又は予後、妊娠悪阻
EK18  けいしかりょうじゅつぶとう
桂枝加苓朮附湯
冷えや浮腫のある関節痛、神経痛
19 しょうせいりゅうとう
小青竜湯
1 下記疾患における水様の痰、水様鼻汁、鼻閉、くしゃみ、喘鳴、咳嗽、流涙 気管支喘息、鼻炎、アレルギ-性鼻炎、アレルギ-性結膜炎、感冒 2 気管支炎
20 ぼういおうぎとう
防己黄耆湯
色白で筋肉軟らかく水ぶとりの体質で疲れやすく、汗が多く、小便不利で下肢に浮腫をきたし、膝関節の腫痛するものの次の諸症:腎炎、ネフローゼ、妊娠腎、陰嚢水腫、肥満症、関節炎、癰、せつ、筋炎、浮腫、皮膚病、多汗症、月経不順
S20  りょうきょうじゅっかんとう
苓姜朮甘湯
坐骨神経痛、腰痛、夜尿症、遺尿、帯下
21 しょうはんげかぶくりょうとう
小半夏加茯苓湯
体力中等度の次の諸症:妊娠嘔吐(つわり)、そのほかの諸病の嘔吐(急性胃腸炎、湿性胸膜炎、水腫性脚気、蓄膿症)
S21  りっくんしとう
六君子湯
慢性胃腸カタル、胃下垂、胃アトニー症、悪阻、虚弱児の消化不良、胃潰瘍
22 しょうふうさん
消風散
分泌物が多く、かゆみの強い慢性の皮膚病(湿疹、蕁麻疹、水虫、あせも、皮膚そう痒症)
S22  とうきしゃくやくさん
当帰芍薬散
貧血症、冷え症、婦人更年期症、不妊症、流産癖、妊娠腎、ネフローゼ、月経不順、子宮内膜炎、血圧異常、じ脱肛、尋常性ざ瘡
23 とうきしゃくやくさん
当帰芍薬散
筋肉が一体に軟弱で疲労しやすく、腰脚の冷えやすいものの次の諸症:貧血、倦怠感、更年期障害(頭重、頭痛、めまい、肩こり等)、月経不順、月経困難、不妊症、動悸、慢性腎炎、妊娠中の諸病(浮腫、習慣性流産、痔、腹痛)、脚気、半身不髄、心臓弁膜症
S23  おつじとう
乙字湯
一般痔疾、痔核、脱肛、肛門出血、女子陰部掻痒症
24 かみしょうようさん
加味逍遥散
体質虚弱な婦人で肩がこり、疲れやすく、精神不安などの精神神経症状、ときに便秘の傾向のある次の諸症:冷え症、虚弱体質、月経不順、月経困難、更年期障害、血の道症
S24  さいこけいしとう
柴胡桂枝湯
感冒、胃痛、腹痛、神経痛、胆のう炎、胃酸過多症
25 けいしぶくりょうがん
桂枝茯苓丸
体格はしっかりしていて赤ら顔が多く、腹部は大体充実、下腹部に抵抗のあるものの次の諸症:子宮並びにその付属器の炎症、子宮内膜炎、月経不順、月経困難、帯下、更年期障害(頭痛、めまい、のぼせ、肩こり等)、冷え症、腹膜炎、打撲症、痔疾患、睾丸炎
S25  じゅうみはいどくとう
十味敗毒湯
皮膚炎、湿疹、ジンマ疹、腫物、ニキビ、とびひ、乳房炎、フルンクロージスの体質改善
26 けいしかりゅうこつぼれいとう
桂枝加竜骨牡蠣湯
下腹直腹筋に緊張のある比較的体力の衰えているものの次の諸症:小児夜尿症、神経衰弱、性的神経衰弱、遺精、陰萎
S26  ぼうふうつうしょうさん
防風通聖散
肥満症、高血圧症、常習便秘、痔疾、慢性腎炎、湿疹
026  けいしかおうぎとう
桂枝加黄耆湯
体力が衰えているもののねあせ、あせも
27 まおうとう
麻黄湯
悪寒、発熱、頭痛、腰痛、自然に汗の出ないものの次の諸症:感冒、インフルエンザ(初期のもの)、関節リウマチ、喘息、乳児の鼻閉塞、哺乳困難
S27  けいしぶくりょうがん
桂枝茯苓丸
月経困難、子宮内膜炎、子宮実質炎、卵巣炎、子宮周囲炎、月経過多、湿疹、痔出血、蕁麻疹、にきび、しみ、皮膚炎、凍傷、打ぼく、皮下出血
TY027  けいしかかっこんとう
桂枝加葛根湯
身体虚弱なものの風邪の初期で、肩こりや頭痛のあるもの
28 えっぴかじゅっとう
越婢加朮湯
浮腫と汗が出て小便不利のあるものの次の諸症:腎炎、ネフローゼ、脚気、関節リウマチ、夜尿症、湿疹
S28  もくぼういとう
木防已湯
心臓弁膜症、心臓性ゼンソク、慢性腎炎、ネフローゼ
TY028  けいしかこうぼくきょうにんとう
桂枝加厚朴杏仁湯
身体虚弱なもののせき
29 ばくもんどうとう
麦門冬湯
痰の切れにくい咳、気管支炎、気管支ぜんそく
S29  とうきしゃくやくさんかぶし
当帰芍薬散加附子
血色悪く貧血性で、足腰が冷えやすく、頭痛、頭重で小便頻数を訴え時に目眩、肩こり、耳鳴り、動悸あるものの次の諸症:婦人の冷え症、月経痛、神経痛、慢性腎炎、更年期障害、妊娠中の障害(浮腫、習慣性流産の予防、痔疾、腹痛)、産後の肥立不良
30 しんぶとう
真武湯
新陳代謝の沈衰しているものの次の諸症:胃腸疾患、胃腸虚弱症、慢性腸炎、消化不良、胃アトニー症、胃下垂症、ネフローゼ、腹膜炎、脳溢血、脊髄疾患による運動ならびに知覚麻痺、神経衰弱、高血圧症、心臓弁膜症、心不全で心悸亢進、半身不髄、リウマチ、老人性そう痒症
S30  だいさいこきょだいおうとう
大柴胡去大黄湯
肝機能障害、肝炎、胆のう炎、胆石症、胃腸カタル、不眠症、肋間神経痛、動脈硬化症、高血圧症
31 ごしゅゆとう
呉茱萸湯
手足の冷えやすい中等度以下の体力のものの次の諸症:習慣性偏頭痛、習慣性頭痛、嘔吐、脚気、衝心
S31  だいさいことう
大柴胡湯
胆嚢炎、胆石症、黄疸、胃腸カタル、動脈硬化、高血圧症、脳溢血、半身不随、肥満症、喘息、神経衰弱、不眠症、常習便秘、痔疾、肋間神経痛
32 にんじんとう
人参湯
体力虚弱の人、或いは虚弱により体力低下した人の次の諸症:急性・慢性胃腸カタル、胃アトニー症、胃拡張、悪阻(つわり)、萎縮腎
S32  じゅうぜんだいほとう
十全大補湯
衰弱(産後、手術後、大病後)などの貧血症、低血圧症、白血病、じろう、カリエス、消耗性疾患による衰弱、出血、脱こう
33 だいおうぼたんぴとう
大黄牡丹皮湯
比較的体力があり、下腹部痛があって、便秘しがちなものの次の諸症:月経不順、月経困難、便秘、痔疾
S33  ごれいさん
五苓散
急性胃腸カタル、はきけ、ネフローゼ
34 びゃっこかにんじんとう
白虎加人参湯
のどの渇きとほてりのあるもの
S34  ちょれいとう
猪苓湯
膀胱炎、特に急性膀胱炎、腎炎、腎臓結石症又は尿道炎における口渇、尿意頻数、排尿痛、
35 しぎゃくさん
四逆散
比較的体力のあるもので、大柴胡湯証と小柴胡湯証との中間証表わすものの次の諸症:胆嚢炎、胆石症、胃炎、胃酸過多、胃潰瘍、鼻カタル、気管支炎、神経質、ヒステリー
S35  おうごんとう
黄今湯
腸カタル、消化不良、嘔吐、下痢
36 もくぼういとう
木防已湯
顔色がさえず、咳をともなう呼吸困難があり、心臓下部に緊張圧重感があるものの心臓、あるいは、腎臓にもとづく疾患、浮腫、心臓性喘息
 S36 まきょうよっかんとう
麻杏意甘湯
筋肉リウマチ、関節リウマチ、疣贅、手掌角化症
37 はんげびゃくじゅつてんまとう
半夏白朮天麻湯
胃腸虚弱で下肢が冷え、めまい、頭痛などがある者
TY037  けいまかくはんとう
桂麻各半湯
感冒、せき、かゆみ
38 とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう
当帰四逆加呉茱萸生姜湯
手足の冷えを感じ、下肢が冷えると下肢又は下腹部が痛くなり易いものの次の諸症:しもやけ、頭痛、下腹部痛、腰痛
39 りょうけいじゅっかんとう
苓桂朮甘湯
めまい、ふらつきがあり、または動悸があり尿量が減少するものの次の諸症:神経質、ノイローゼ、めまい、動悸、息切れ、頭痛
40 ちょれいとう
猪苓湯
尿量減少、小便難、口渇を訴えるものの次の諸症:尿道炎、腎臓炎、腎石症、淋炎、排尿痛、血尿、腰以下の浮腫、残尿感、下痢
41 ほちゅうえっきとう
補中益気湯
消化機能が衰え、四肢倦怠感著しい虚弱体質者の次の諸症:夏やせ、病後の体力増強、結核症、食欲不振、胃下垂、感冒、痔、脱肛、子宮下垂、陰萎、半身不随、多汗症
43 りっくんしとう
六君子湯
胃腸の弱いもので、食欲がなく、みぞおちがつかえ、疲れやすく、貧血性で手足が冷えやすいものの次の諸症:胃炎、胃アトニー、胃下垂、消化不良、食欲不振、胃痛、嘔吐
45 けいしとう
桂枝湯
体力が衰えたときの風邪の初期
46 しちもつこうかとう
七物降下湯
身体虚弱の傾向のあるものの次の諸症:高血圧に伴う随伴症状(のぼせ、肩こり、耳なり、頭重)
47 ちょうとうさん
釣藤散
慢性に続く頭痛で中年以降、または高血圧の傾向のあるもの
48 じゅうぜんだいほとう
十全大補湯
病後の体力低下、疲労倦怠、食欲不振、ねあせ、手足の冷え、貧血
50 けいがいれんぎょうとう
荊芥連翹湯
蓄膿症、慢性鼻炎、慢性扁桃炎、にきび
51 じゅんちょうとう
潤腸湯
便秘
52 よくいにんとう
意苡仁湯
関節痛、筋肉痛
53 そけいかっけつとう
疎経活血湯
関節痛、神経痛、腰痛、筋肉痛
54 よっかんさん
抑肝散
虚弱な体質で神経がたかぶるものの次の諸症:神経症、不眠症、小児夜なき、小児疳症
55 まきょうかんせきとう
麻杏甘石湯
小児ぜんそく、気管支ぜんそく
56 ごりんさん
五淋散
頻尿、排尿痛、残尿感
57 うんせいいん
温清飲
皮膚の色つやが悪く、のぼせるものに用いる:月経不順、月経困難、血の道症、更年期傷害、神経症
58 せいじょうぼうふうとう
清上防風湯
にきび
59 ちずそういっぽう
治頭瘡一方
湿疹、くさ、乳幼児の湿疹
60 けいしかしゃくやくとう
桂枝加芍薬湯
腹部膨満感のある次の諸症:しぶり腹、腹痛
61 とうかくじょうきとう
桃核承気湯
比較的体力があり、のぼせて便秘しがちなものの次の諸症:月経不順、月経困難症、月経時や産後の精神不安、腰痛、便秘、高血圧の随伴症状(頭痛、めまい、肩こり)
62 ぼうふうつうしょうさん
防風通聖散
腹部に皮下脂肪が多く、便秘がちなものの次の諸症:高血圧の随伴症状(どうき、肩こり、のぼせ)、肥満症、むくみ、便秘`
63 ごしゃくさん
五積散
慢性に経過し、症状の激しくない次の諸症:胃腸炎、腰痛、神経痛、関節痛、月経痛、頭痛、冷え症、更年期傷害、感冒
64 しゃかんぞうとう
炙甘草湯
体力がおとろえて、疲れやすいものの動悸、息切れ
65 きひとう
帰脾湯
虚弱体質で血色の悪い人の次の諸症:貧血、不眠症
66 じんそいん
参蘇飲
感冒、せき
67 にょしんさん
女神散
のぼせとめまいのあるものの次の諸症:産前産後の神経症、月経不順、血の道症
68 しゃくやくかんぞうとう
芍薬甘草湯
急激におこる筋肉のけいれんを伴う疼痛
69 ぶくりょういん
茯苓飲
吐きけや胸やけがあり尿量が減少するものの次の諸症:胃炎、胃アトニー、溜飲
70 こうそさん
香蘇散
胃腸虚弱で神経質の人の風邪の初期
71 しもつとう
四物湯
皮膚が枯燥し、色つやの悪い体質で胃腸障害のない人の次の諸症:産後あるいは流産後の疲労回復、月経不順、冷え症、しもやけ、しみ、血の道症
72 かんばくたいそうとう
甘麦大棗湯
夜泣き、ひきつけ
73 さいかんとう
柴陥湯
咳、咳による胸痛
74 ちょういじょうきとう
調胃承気湯
便秘
75 しくんしとう
四君子湯
やせて顔色が悪くて、食欲がなく、つかれやすいものの次の諸症:胃腸虚弱、慢性胃炎、胃のもたれ、嘔吐、下痢
76 りゅうたんしゃかんとう
竜胆瀉肝湯
比較的体力があり、下腹部筋肉が緊張する傾向があるものの次の諸症:排尿痛、残尿感、尿の濁り、こしけ
77 きゅうききょうがいとう
弓帰膠艾湯
痔出血
78 まきょうよっかんとう
麻杏意甘湯
関節痛、神経痛、筋肉痛
79 へいいさん
平胃散
胃がもたれて消化不良の傾向のある次の諸症:急・慢性胃カタル、胃アトニー、消化不良、食欲不振
80 さいこせいかんとう
柴胡清肝湯
かんの傾向の強い傾向のある小児の次の諸症:神経症、慢性扁桃腺炎、湿疹
81 にちんとう
二陳湯
悪心、嘔吐
82 けいしにんじんとう
桂枝人参湯
胃腸の弱い人の次の諸症:頭痛、動悸、慢性胃腸炎、胃アトニー
83 よっかんさんかちんぴはんげ
抑肝散加陳皮半夏
虚弱な体質で神経がたかぶるものの次の諸症:神経症、不眠症、小児夜なき、小児疳症
84 だいおうかんぞうとう
大黄甘草湯
便秘症
85 しんぴとう
神秘湯
小児ぜんそく、気管支ぜんそく、気管支炎
86 とうきいんし
当帰飲子
冷え症のものの次の諸症:慢性湿疹(分泌物の少ないもの)、かゆみ
87 ろくみがん
六味丸
疲れやすくて尿量減少または多尿で、時に口渇のあるものの次の諸症:排尿困難、頻尿、むくみ、かゆみ
88 にじゅつとう
二朮湯
五十肩
89 ちだぼくいっぽう
治打撲一方
打撲によるはれ及び痛み
90 せいはいとう
清肺湯
痰の多く出る咳
91 ちくじょうんたんとう
竹如温胆湯
インフルエンザ、風邪、肺炎などの回復期に熱が長びいたり、また平熱になっても、気分がさっぱりせず、せきや痰が多くて安眠が出来ないもの
92 じいんしほうとう
滋陰至宝湯
虚弱なものの慢性のせき・たん
93 じいんこうかとう
滋陰降火湯
のどにうるおいがなく痰の出なくて咳こむもの
95 ごことう
五虎湯
せき、気管支ぜんそく
96 さいぼくとう
柴朴湯
気分がふさいで、咽喉、食道部に異物感があり、時に動悸、めまい、嘔気などを伴う次の諸症:小児ぜんそく、気管支ぜんそく、気管支炎、せき、不安神経症
97 だいぼうふうとう
大防風湯
関節がはれて痛み、麻痺、強直して屈伸しがたいものの次の諸症:下肢の慢性関節リウマチ、慢性関節炎、痛風
98 おうぎけんちゅうとう
黄耆建中湯
身体虚弱で疲労しやすいものの次の諸症:虚弱体質、病後の衰弱、ねあせ
99 しょうけんちゅうとう
小建中湯
体質虚弱で疲労しやすく、血色がすぐれず、腹痛、動悸、手足のほてり、冷え、頻尿および多尿などのいずれかを伴う次の諸症:小児虚弱体質、疲労倦怠、神経質、慢性胃腸炎、小児夜尿症、夜なき
100 だいけんちゅうとう
大建中湯
腹が冷えて痛み、腹部膨満感のあるもの
101 しょうまかっこんとう
升麻葛根湯
感冒の初期、皮膚炎
102 とうきとう
当帰湯
背中に寒冷を覚え、腹部膨満感や腹痛のあるもの
103 さんそうにんとう
酸棗仁湯
心身がつかれ弱って眠れないもの
104 しんいせいはいとう
辛夷清肺湯
鼻づまり、慢性鼻炎、蓄膿症
105 つうどうさん
通導散
比較的体力があり下腹部に圧痛があって便秘しがちなものの次の諸症:月経不順、月経痛、更年期傷害、腰痛、便秘、打ち身(打撲)、高血圧の随伴症状(頭痛、めまい、肩こり)
106 うんけいとう
温経湯
手足がほてり、唇がかわくものの次の諸症:月経不順、月経困難、こしけ、更年期傷害、不眠、神経症、湿疹、足腰の冷え、しもやけ
107 ごしゃじんきがん
牛車腎気丸
疲れやすくて、四肢が冷えやすく尿量減少または多尿で時に口渇がある次の諸症:下肢痛、腰痛、しびれ、老人のかすみ目、かゆみ、排尿困難、頻尿、むくみ
108 にんじんようえいとう
人参養栄湯
病後の体力低下、疲労倦怠、食欲不振、ねあせ、手足の冷え、貧血
109 しょうさいことうかききょうせっこう
小柴胡湯加桔梗石膏
咽喉がはれて痛む次の諸症:扁桃炎、扁桃周囲炎
110 りっこうさん
立効散
抜歯後の疼痛、歯痛
111 せいんれんしいん
清心蓮子飲
全身倦怠感があり、口や舌が乾き、尿が出しぶるものの次の諸症:残尿感、頻尿、排尿痛
112 ちょれいとうごうしもつとう
猪苓湯合四物湯
皮膚が枯燥し、色つやの悪い体質で胃腸障害のない人の次の諸症:排尿困難、排尿痛、残尿感、頻尿
113 さんおうしゃしんとう
三黄瀉心湯
比較的体力があり、のぼせ気味で、顔面紅潮し、精神不安で、便秘の傾向のあるものの次の諸症:高血圧の随伴症状(のぼせ、肩こり、耳なり、頭重、不眠、不安)、鼻血、痔出血、便秘、更年期傷害、血の道症
114 さいれいとう
柴苓湯
吐き気、食欲不振、のどのかわき、排尿が少ないなどの次の諸症:水瀉性下痢、急性胃腸炎、暑気あたり、むくみ
115 いれいとう
胃苓湯
水瀉性の下痢、嘔吐があり、口渇、尿量減少を伴う次の諸症:食あたり、暑気あたり、冷え腹、急性胃腸炎、腹痛
116 ぶくりょういんごうはんげこうぼくとう
茯苓飲合半夏厚朴湯
気分がふさいで、咽喉、食道部に異物感があり、時に動悸、めまい、嘔気、胸やけなどがあり、尿量の減少するものの次の諸症:不安神経症、神経性胃炎、つわり、溜飲、胃炎
117 いんちんごれいさん
茵陳五苓散
のどが渇いて、尿が少ないものの次の諸症:嘔吐、じんましん、二日酔のむかつき、むくみ
118 りょうきょうじゅっかんとう
苓姜朮甘湯
腰に冷えと痛みがあって、尿量が多い次の諸症:腰痛、腰の冷え、夜尿症
119 りょうかんきょうみしんげにんとう
苓甘姜味辛夏仁湯
貧血、冷え症で喘鳴を伴う喀痰の多い咳嗽芽あるもの。気管支炎、気管支喘息、心臓衰弱、腎臓病
120 おうれんとう
黄連湯
胃部の停滞感や重圧感、食欲不振のあるものの次の諸症:急性胃炎、二日酔、口内炎
121 さんもつおうごんとう
三物黄今湯
手足のほてり
122 はいのうさんきゅうとう
排膿散及湯
患部が発赤、腫脹して疼痛をともなった化膿症、瘍、せつ、面庁、その他せつ腫症
123 とうきけんちゅうとう
当帰建中湯
疲労しやすく、血色のすぐれないものの次の諸症:月経痛、下腹部痛、痔、脱肛の痛み
124 せんきゅうちゃちょうさん
川弓茶調散
かぜ、血の道症、頭痛
125 けいしぶくりょうがんかよくいにん
桂枝茯苓丸加意苡仁
比較的体力があり、時に下腹部痛、肩こり、頭重、めまい、のぼせて足冷えなどを訴えるものの次の諸症:月経不順、血の道症、にきび、しみ、手足のあれ
126 ましにんがん
麻子仁丸
便秘
127 まおうぶしさいしんとう
麻黄附子細辛湯
悪寒、微熱、全身倦怠、低血圧で頭痛、めまいがあり、四肢に疼痛冷感あるものの次の諸症:感冒、気管支炎。
128 けいひとう
啓脾湯
やせて、顔色が悪く、食欲がなく、下痢の傾向があるものの次の諸症:胃腸虚弱、慢性胃腸炎、消化不良、下痢
133 だいじょうきとう
大承気湯
腹部がかたくつかえて、便秘するもの、あるいは肥満体質で便秘するもの。常習便秘、急性便秘、高血圧、神経症、食当り
134 けいしかしゃくやくだいおうとう
桂枝加芍薬大黄湯
比較的体力のない人で、腹部膨満し、腸内の停滞感あるいは腹痛などを伴うものの次の諸症:1.急性腸炎、大腸カタル,2.常習便秘、宿便、しぶり腹
135 いんちんこうとう
茵陳蒿湯
尿量減少、やゝ便秘がちで比較的体力のあるものの次の諸症:黄疸、肝硬変症、ネフローゼ、じんましん、口内炎
136 せいしょえっきとう
清暑益気湯
暑気あたり、暑さによる食欲不振・下痢・全身倦怠、夏やせ
137 かみきひとう
加味帰脾湯
虚弱体質で血色の悪い人の次の諸症:貧血、不眠症、精神不安、神経症
138 ききょうとう
桔梗湯
咽喉がはれて痛む次の諸症:扁桃炎、扁桃周囲炎
230 きゅうきちょうけついん
弓帰調血飲
産後の神経症、体力低下、月経不順
311 くみびんろうとう
九味檳榔湯
心悸亢進、肩こり、倦怠感があって、便秘の傾向があるもの。脚気、高血圧、動脈硬化、及びこれらに伴う頭痛。
314 ししはくひとう
梔子柏皮湯
肝臓部に圧迫感のあるもの。黄疸、皮膚掻痒症、宿酔。
319 だいさいことうきょだいおう
大柴胡湯去大黄
みぞおちが硬く張って、胸や脇腹あるいは肝臓部などに痛みや圧迫感があるもの。耳鳴り、疲労感、食欲減退などを伴うこともあり、便秘しないもの。高血圧、動脈硬化、胃腸病、気管支喘息、黄疸、胆石症、胆嚢炎、不眠症、神経衰弱、陰萎、肋膜炎、痔疾、半身不随。
320 ちょうようとう
腸癰湯
盲腸部に急性または慢性の痛みがあるもの、あるいは月経痛のあるもの。
324 ききょうせっこう
桔梗石膏
咳嗽あるいは化膿するもの。
401 かんぞうとう
甘草湯
激しい咳、咽喉痛の改善
402 いんちんこうとう
茵陳蒿湯
尿量減少、やゝ便秘がちで比較的体力のあるものの次の諸症:黄疸、肝硬変症、ネフローゼ、じんましん、口内炎
3021 こうじんまつ
紅参末 
(漢方処方の調剤に用いる) 
3022 しゅうじぶしまつ
修治附子末 
(漢方処方の調剤に用いる) 
501 しうんこう
紫雲膏 
火傷、痔核による疼痛、肛門烈傷 

注意)上記漢方薬を2週間服用しても効果に満足できない場合は、大山漢方の調合漢方薬(オーダーメイド)をお勧めします!
大山漢方堂薬局に、一度、お電話ください。0283-22-1574(大山漢方で、イゴ・不安・ナシ)


  サン自然薬研究所長 医学博士 小松靖弘先生 近影

東洋医学(漢方薬・鍼灸)専門 大山漢方堂薬局(同鍼灸治療室)では、

現在、西洋医学単独では手が届かず、充分な成果が期待できなかった疾患領域に対して、
東洋医学(漢方薬・鍼灸)・自然療法・補完代替療法の力を活用して効果を上げていく、
統合医薬学、統合療法の実践が、大山漢方堂薬局(同鍼灸治療室)の特色になっています。

大山漢方堂薬局(同鍼灸治療室)の実践する統合療法の目的は、
東西の英知(過去から現代までの医学薬学医療情報=漢方薬・鍼灸の古典、成書、漢方湯剤の使用経験、現代の臨床経験、補完代替療法の臨床経験)
を集めて、最も有効と考えられる東洋医学(漢方薬・鍼灸)、自然療法、補完代替療法をご提供することです。

大山漢方堂薬局(同鍼灸治療室)では、
神経疼痛(慢性疼痛・痛覚過敏状態・線維筋痛症・神経障害性疼痛)や脳血管障害後遺症、重症筋無力症などの神経変性疾患(神経難病)、
関節リウマチやシェーグレン症候群などの膠原病、気管支喘息などの慢性呼吸器疾患、潰瘍性大腸炎やクローン病、アトピー性皮膚炎など自己免疫疾患、
尋常性乾癬の患者さんの症状が安定しない方々、更年期障害や不妊症のような女性特有の病気などの患者さんに対して
西洋医学的治療だけでは充分な回復が得られない方々からのご相談をお受け致しております。
また、高齢者の認知症や歩行困難、肺炎、冷え、しびれ、排尿障害など年齢と共に増えてくる病気の患者さんのご相談もお受け致します。

繰り返しますが、大山漢方堂薬局(同鍼灸治療室)では、
現在、西洋医学単独では手が届かず、充分な成果が期待できなかった疾患領域に対して、
東洋医学(漢方薬・鍼灸)、自然療法、補完代替療法の力を活用する統合医薬学、統合療法の確立を目指しています。
基本的に、どの様な疾患のご相談もお受け致しますが、非常に有効性が高い疾患とあまり効果が期待できない疾患があることも事実です。
そこで、大山漢方堂薬局(同鍼灸治療室)へのご相談が多い疾患、調合漢方薬、鍼灸、経絡ツボ療法で、効果を上げている疾患をいくつかご紹介します。

①認知症(アルツハイマー病、脳血管性認知症、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症(ピック病)、パーキンソン病、てんかん)
特に、認知症、てんかんの患者さんに伴う精神症状の改善、QOL(生活の質)の向上に効果を上げています。
高齢者の認知症では、物忘れの他に精神的に不安定になる、物を取られたなどの妄想が生じる、
あるはずのない物が見えて怯える、など様々な異常な精神症状が発症して患者さんの家族の負担が大きくなります。
この様な患者さんに、大山漢方堂薬局の調合漢方薬(著書:脳を守る漢方薬で、ご紹介)が極めて有効であります。
また、神経変性疾患などの神経難病の患者さんに、よくみられる、頭痛、しびれ、めまい、などの症候に、大山漢方堂薬局の調合漢方薬、
「呉茱萸湯、五苓湯、牛車腎気丸、疎経活血湯、苓桂朮甘湯、釣藤散、続命湯、冠心二号方、芍薬甘草附子湯、冠心二号方、同種加減方、他応用処方」
が有効であります。 愁訴に苦しむ患者さんに有益であります。

②脳血管障害(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血)後遺症
特に、脳血管障害(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血)後遺症や神経難病に伴う嚥下障害に効果を上げています。
脳血管障害やパーキンソン病などの神経変性疾患(神経難病)では物が美味く食べられない「嚥下障害」が生じやすく、それによって肺炎を起こしたり胃瘻を作ることがあります。
この様な患者さんに、大山漢方堂薬局の調合漢方薬、「半夏厚朴湯合伏令飲加減方、他応用処方」や鍼灸経絡ツボ療法(太谿、足三里、他応用穴)への施術が有効であります。

③慢性呼吸器疾患(Chronic Respiratory Disease, CRD)
=慢性閉塞性肺疾患(COPD)肺気腫、喘息、過敏性肺炎、肺ガン、肺線維症、慢性胸膜疾患、塵肺、肺好酸球増多症、肺塞栓症、
サルコイドーシス(全身性肉芽腫形成疾患)、睡眠無呼吸症候群、肺性心、気管支拡張症などの急性増悪の予防、
慢性呼吸器疾患では、風邪などの急性気道感染をきっかけに病状が増悪し、その繰り返しで次第に身体が弱っていきますが、
この様な患者さんに、大山漢方堂薬局の調合漢方薬、「医王湯加減方、他応用処方」が有効であります。
こうした患者さんの風邪を引く回数、急性増悪の回数を減らしています。 続く、

⑤各種がん患者さんのサポート
手術療法、抗がん剤治療、放射線治療などの副作用軽減、各種免疫療法(体力、生命力、抵抗力増強、再発転移予防)、緩和ケア、生活の質QOL改善、
延命=養生(ようせい=命を養い伸ばす=最後まで通常の生活を続けながら「がんと共存」寿命を延ばし全うする)、
補完代替医療 (CAM=Complementary and Altemative Medicine)の解説

2015. 4
(平成27年4月)
大山漢方堂薬局(同鍼灸治療室)統括主幹



岡山大学医学博士(分子細胞医学研究施設 神経情報学、脳代謝研究施設 機能生化学)
徳島大学薬学修士(医療生命薬学 医薬品製造学 製薬化学 生物薬品化学)
大山博行先生 近影
Dr. HIROYUKI OHYAMA,Ph.D.

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