特集:女性に多い悩みと解決法
女性の気になる症状と東洋医学(鍼灸、漢方薬)
特集:東洋医学(鍼灸、漢方薬)で治す
「月経異常・月経困難症」
月経は、25〜38日を周期とし、3〜7日間の出血が見られるものですが、
月経の周期や出血の程度にはかなり個人差があります。
特に、思春期や更年期の場合は、しばしば月経周期が不安定になります。
ただし、これは生理的な現象で、通常は病的なものではありません。
月経の異常というのは、広い意味では「月経周期・出血量・期間の異常」や
「月経前緊張症」「月経困難症」などを指します。
このうち月経周期や期間の異常(月経不順)は、
@子宮や卵巣の発育不全、
A子宮の病気などが
影響しておこることがあります。
また、心理的ストレスや環境変化などで
月経周期が乱れることもあります。 → 東洋医学(漢方薬・鍼灸)の効果大です!
月経異常 → 東洋医学(鍼灸・漢方薬)の効果大です!
月経異常の種類
@月経量の異常 → 過多月経、過小月経
A月経周期の異常 → 頻発月経、稀発月経
B初潮期・閉経期の異常
C無月経・排卵障害など
D機能性出血
E月経随伴症状 → 月経前緊張症、月経困難症
中高年以上の人は注意が必要です!
「月経前緊張症」 → 東洋医学(漢方薬・鍼灸)の効果大です!
月経開始の3〜10日前におこるもので、
情緒不安定や頭痛、むくみ、体重増加などの症状が見られます。
「月経困難症」 → 東洋医学(漢方薬・鍼灸)の効果大です!
月経が始まってからおこるもので、
下腹部痛や下腹部の圧迫感・膨満感、腰痛、吐き気などの症状が見られます。
「月経前緊張症」 「月経困難症」 → 東洋医学(鍼灸・漢方薬)の効果大です!
若い人の月経異常や月経困難症は、
ストレスなどの影響も強く、多分に心身症的な要素がありますが、
中高年以上の月経異常や月経困難症は、
子宮筋腫や子宮内膜症などの病気が原因になっていることが多いので
注意が必要です。
月経不順・月経痛・月経困難症に効果的な鍼灸治療の実際
月経周期に乱れがあることを月経不順といいます。
多くはホルモンのバランスがくずれたときなどに起こりますが、
三週間から40日ぐらいの周期であれば、病的ではありません。
一方、月経時に下腹部が張って痛む、腰の冷えや痛み、だるさなどを訴えるのが月経痛です。
また、月経痛も含め、のぼせ、頭痛、肩こり、気分が悪くなるなど、
月経時にさまざまな不快な症状が起こることを、月経困難症といいます。
月経に関する症状は、腰に集中しているツボを刺激して血行を促進すると、かなりやわらぎます。
なかでも腰の上・中・下陵と次陵は 生殖器の機能を整える効果があります。
冷えをやわらげるためには太頚、志室など足腰の各ツボをよくもみ押すことが大切です。
月経が遅れがちなら腹部の関元、腰の腎兪をはじめ、
肝兪、百会、風池、天柱、三陰交、陰陵泉などを、指圧やお灸で刺激します。
月経が早まりがちなら脾兪、中かんなどを同様に刺激します。
そのほか、経血の量の異常には足の血海、のぼせや頭痛には頭の各ツボの指圧がよく効きます。
手の合谷には鎮痛効果があります。
@天柱(首の後ろの髪の生えぎわにある、2本の太い筋肉の外側のくぼみにあります)
頭重や気分の悪さなど月経時の不快な症状をやわらげる
患者さんの頭を後ろから両手で包み込むようにし、親指でこねるようにツボをもみ押す。
頭痛・頭重・だるさなどをはじめ、月経時特有の心身の不快感をやわらげる効果がある。
A腎兪(いちばん下の肋骨の先端と同じ高さのところで、背骨をはさんだ両側にあります)
腰のこわばり・だるさをほぐし冷えをやわらげる
患者さんをうつぶせに寝かせ、両手の親指でゆっくり指圧する。
これによって腰のこわばりとだるさがほぐれ、冷えもやわらぐ。
月経不順の場合にはお灸を用いるさらに効果的です。
B下陵(殿部の平らな骨(仙骨)にある上から4番目のくぼみ(第4後仙骨孔)の中にあります)
腰をめぐる血行をよくし生殖器の機能を整える作用があります。
患者さんの腰に両手を当て、親指でツボを中心に腰の重要ツボをゆっくりもみほぐす
と腰の緊張がほぐれて血行がよくなる。生殖器の機能を整えるツボでもある。
C血海(膝蓋骨の内へりの指幅3本分ほど上のあたりにあります)
血液の循環をよくし経血が多い・少ないといった出血量の異常にも効果的です。
患者さんの膝の上をつかむようにして、指で強く押しもむ。
血海は、血液の循環をよくし、婦人科系の病気の諸症状にたいへんよく効くツボです。
冷えをやわらげ、経血の量の異常にも有効。
D関元(体の中心線上で、おへそから指幅3本分ほど下のあたりにあります)
月経痛と月経不順に効果のあるツボで、お灸も効果的です
あお向けに寝た患者さんの下腹部に指先をそろえて両手を重ね、
患者の腹部の脂肪が軽くへこむ程度にやさしく指圧する。
これは、月経にともなう下腹部痛に効く。
月経が遅れがちの場合はお灸が効果的です。
E合谷(手の甲で、親指と人差し指のつけ根の間にあります)
月経痛がひどいときには 指が食い込むように強めに押して 痛みをやわらげます。
患者さんの手首を片手で支え、もう一方の手で患者と握手するように、
手の甲へ親指を食い込ませて強めに押す。
痛みがひどくズキズキするような感じをやわらげる効果がある。
漢方専門 大山漢方堂薬局
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「月経前緊張症、月経前症候群」
特に多い症状@:
月経周期に関連した下腹部痛 → 東洋医学(漢方薬・鍼灸)の効果大です!
排卵期〜月経直前までに起こり、月経開始と共に軽快ないしは消退することが多い。
軽度の下腹部痛、腰仙痛、腹部膨満感、浮腫、乳房腫脹、イライラ、食欲減退、
性欲亢進または低下、抑うつなどのさまざまな心身症状。
多くは月経前緊張症ないしは月経前症候群である。
月経開始前〜月経終了期
月経開始の1〜2日前から症状が出る場合や、
月経終了後も2〜3日症状が続く場合もある。
多い症状A:下腹部の強い疼痛 → 東洋医学(漢方薬・鍼灸)の効果大です!
痛みは緊張性で腰背部や大腿部に放散したり、けいれん性で激痛になることもある。
痛む場所が一定のことが多い。
若い女性で、比較的短期間に軽快する場合は原発性月経困難症のことが多い。
30歳以上、月経ごとに悪化する場合は
子宮内膜症の影響による月経困難症の疑いがある。
30歳以上、月経開始後1〜2日で痛みがピーク、緊張性のかなり強い痛みの場合は
子宮筋腫の影響による月経困難症の疑いがある。
大山漢方堂薬局では、月経痛に、調合漢方薬 「駆於血剤」を多く使い、効果を上げています。
東洋医学(漢方)では、月経に関連した症状は、漢方の病態 「於血」によっておこると考え、
その於血を治す薬、すなわち「駆於血剤」をよく用います。
何らかの原因疾患、器質的病変がある場合は、
通常は西洋医学的な治療を優先しますが、
この場合も漢方薬を併用することで、西洋薬(合成新薬)の副作用を軽減したり、
回復を早めることができます。 → 東洋医学(漢方薬・鍼灸)の効果大です!
特別な原因疾患がない月経異常や月経困難症には、 → 東洋医学(漢方薬・鍼灸)の効果大です!
東洋医学(漢方薬・鍼灸)単独でも、十分効果的です。
漢方専門 大山漢方堂薬局の漢方治療の実際
大山漢方堂薬局では、あなたの体力、症状にあわせて、
最も適切な漢方薬を調合いたします。
どうぞ、お気軽にご相談ください。
たとえば、
@比較的体力があって胃腸も丈夫な人なら、
顔色が赤ければ桃核承気湯、
便秘気味なら大黄牡丹皮湯、
不安や憂鬱感が強ければ通導散
を用います。
A体力が普通の場合は、
唇が暗紫色・肌荒れがあって便秘がなければ桂枝茯苓丸、
皮膚がカサカサしているようなら温清飲、
突然上半身がほてる時は加味逍遙散
などを用います。
B体力がなくて胃腸も弱い場合、
軽いむくみ・めまい・耳鳴りがあれば、当帰芍薬散、
口渇・下痢などがあれば温経湯、
皮膚のシミが目立って貧血気味なら、四物湯や弓帰膠文湯
を用います。
東洋医学(漢方薬・鍼灸)は、
月経異常・月経困難症に特に有効ですが、
治療を始めてから、症状が改善していく速度は人によってかなり異なり、
症状の波を繰り返しながら徐々に軽快していくこともあります。
ですから、症状が消えても、すぐ漢方薬の服用を止めずに、
しばらくの間継続服用、治療することが大切です。
漢方専門 大山漢方堂薬局
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「月経困難症・月経前緊張症」
大山漢方堂薬局では、あなたの体力、症状にあわせて、
最も適切な漢方薬を調合いたします。
どうぞ、お気軽にご相談ください。
たとえば、
@月経時の腰痛・下腹部痛
A月経前の不安感・ゆううつ感・頭痛
体力がない人
@疲れやすい(虚証)
Aふつう(中間証)
B胃腸は丈夫(実証)
症状は、
@貧血・皮膚のシミ -弓帰膠文湯・四物湯
A口渇・下痢・冷え-温経湯
B軽いむくみ・めまい・耳鳴り-当帰芍薬散
C突然上半身がほてる・不安感が強い-加味逍遙散
D皮膚がカサカサしている・のぼせ -温清飲
E肌荒れ・便秘はない・むくみ-桂枝茯苓丸・折衝飲
F不安・ゆううつ感が強い-通導散
G唇が暗紫色・便秘気味・出血・充血-大黄牡丹皮湯
H顔色が赤い・のぼせ-桃核承気湯
「妊娠、出産」の悩み
@出産時自然裂傷や会陰切開を防ぐ、会陰マッサージ
高齢出産、初産の妊婦さん、子宮口が堅く、うまく開かない、産道が堅く、伸びが悪い、会陰切開を防ぐ、会陰マッサージ、
A妊娠中期以降の逆子を治す、至陰、三陰交の経絡ツボ療法(養生の灸)
解説:会陰(えいん)切開とは、
会陰(えいん)とは、膣口と肛門の中間にあるツボで、部位的には、膣口と肛門の長さ3cm(個人差がある)くらいの部分です。
会陰切開の歴史は、1742年に、アイルランドの外科医フィールディング・オールドが難産の患者に行ったのが最初と言われています。
分娩第2期の膣口が全開する一番大きく開いた状態で、いよいよ赤ちゃんが産道をおりてくる時に、特に、高齢出産や初産の妊婦さんの
会陰(えいん)の部分が硬く、伸びが悪かったりすると、皮膚が裂けてしまうことが多々あります。(出産時自然裂傷)
皮膚が裂けて、尿道口や肛門、直腸まで、裂けてしまうこともあります。
特に、高齢出産や初産の妊婦さんに多く見られる現象で、この自然裂傷は傷が治りにくく、痛みが長く続いてしまいます。
そこで、赤ちゃんを、うまく出すために分娩台で会陰部を、産婦人科医がはさみで切り広げる処置を、会陰切開と言います。
また、高齢出産や初産の妊婦さんの場合、子宮口がうまく開かなかったり、会陰(えいん)部が硬く、伸びが悪かったりするので、
分娩の進行がなかなか進まず、一刻も早く赤ちゃんを出してあげる必要がある場合、鉗子分娩、吸引分娩などを行ないますが、
腟内に、うまく器具を入れるために、会陰切開を行い、産道を広げる必要があります。
会陰切開の切開方法は、正中切開、正中側切開、側切開の3種があり、分娩終了後に、吸収糸で縫合します。
東洋医学(漢方薬、鍼灸、経絡ツボ療法、指圧、マッサージ、呼吸法、他)は、科学の進歩、近代医学のない時代から、
生活に根付いた、生活に適した医学、手技なので、女性の一生の中で、一番大切な、妊娠、出産を、うまく乗り切る手法が多々あります。
出産時自然裂傷や会陰切開を防ぐ、会陰マッサージや、妊娠中期以降の逆子を治す、至陰、三陰交の経絡ツボ療法(養生の灸)も、その一つです。
漢方専門 大山漢方堂薬局
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「つわり・妊娠悪阻」
つわりは、妊娠5〜6週頃から感じる吐き気
や食欲不振、頭痛、悪心などの症状を指します。
特に重症のつわりは、妊娠悪阻と呼ばれます。
つわりや妊娠悪阻はかなり個人差があり、ほとんど症状が現れない人もいます。
つわりがおこった場合も、通常は10週目頃までにピークとなり、それ以降は軽快・消失します。
つわりや妊娠悪阻の西洋医学的な原因ははっきりわかっていませんが、
東洋医学では、主に「水」や「血」のバランスの乱れによっておこると考えます。
つまり、「水」や「血」を、是正する治療をすればよいわけです。
大山漢方堂薬局、大山鍼灸院は、これで優れた治療効果を得ています。
吐き気も、東洋医学(漢方薬・鍼灸)で軽快します。
たとえば、
@「虚証〜中間証」で、胃の方から突き上げてくるような吐き気がある場合は小半夏加茯苓湯が効果的です。
A「中間証」で、尿の出が悪く、頭痛や口渇があり、水を飲むとすぐ吐いてしまうような場合は五苓散が用いられます。
B「虚証」の場合は、
胃腸虚弱で、口中に薄い唾液がたまりやすければ人参湯、
汗をかきやすく、軽い吐き気があれば桂枝人参湯などを用います。
つわり・妊娠悪阻に効果的な漢方薬
@虚〜中間証で、
尿量減少・水を飲むとすぐ吐く・口渇・頭痛があれば、五苓散・二陳湯が効果的です。
A虚〜中間証で、腹部から突き上げるような吐き気があれば、小半夏加茯苓湯が効果的です。
B虚証で、胃腸虚弱・口中に薄い唾液がたまりやすい場合は、人参湯が効果的です。
C虚証で、多汗・軽い吐き気・頭痛があれば、桂枝人参湯が効果的です。
D虚証で、激しい嘔吐・みぞおちの抵抗感と圧痛があれば、半夏瀉心湯・乾姜人参半夏丸が効果的です。
漢方専門 大山漢方堂薬局では、あなたの体力、症状にあわせて、最も適切な漢方薬を調合いたします。
どうぞ、お気軽にご相談ください。
つわりに効果的な鍼灸治療の実際
妊娠2〜4ヶ月目ごろ、妊娠にともなう生理的な反応として起こる症状です。
気分がすぐれず、吐き気、嘔吐、食欲不振などを訴えるケースが最も多いようですが、
人によっては食べ物の好みが変化したと感じたり、
それがつわりだとはまったく感じないほど軽いこともあります。
健康的に妊娠が持続できるよう、全身の機能の調整をはかることを目的として治療を行います。
背中の肝兪、胃兪、脾兪の指圧は、胃腸の機能を整えるので、嘔吐や食欲不振に効果があります。
のどの気舎、天鼎、首の後ろの天柱などを指圧すると、こみあげる吐き気もしずまります。
腹部の中完とその周辺の各ツボも胃腸の機能を整えます。
強い刺激を避け、やさしく指圧するとよいです。
足のツボも全身の調整をはかるので、よくもみ、指圧します。
@天柱(首の後ろの髪の生えぎわにある、2本の太い筋肉の外側のくぼみにあります)
このツボは、妊娠初期によくみられるだるさと気分の不快感をとる効果があります。
患者さんの頭を後ろから両手で包み込むようにし、親指でこねるようにツボをもみ押す。
よくもみほぐすと、妊娠初期特有のだるさと期分の不快感がやわらぎます。
こみあげてくる吐き気には、首の天鼎、のどの気舎のツボ療法、指圧をするとよい。
A胃兪(背中の中央からやや下で、背骨(第12胸椎)をはさんだ両側にあります。)
このツボは、背中の緊張をほぐし胃の痛みと重苦しさをやわらげる効果があります。
うつぶせに寝た患者さんの背中に両手のひらをつき、左右のツボを親指で同時にやや力をこめて押す。
これによって背中の緊張がほぐれ、胃の機能が整えられるので、食欲不振が回復に向かいます。
B中完(腹部の中心線上で、みぞおちとおへその中間にあります)
このツボは、軽いマッサージと併用して健康な食欲を取り戻す効果があります。
消化機能を整えるのに大切なツボです。
あお向けに寝た患者さんの腹部に指先をそろえて両手を重ねる。
患者が息を吐くのに合わせて軽く押さえる。
続けて腹部マッサージへとなめらかに移る。
消化機能を整え、健康な食欲を呼び戻すのに効果的です。
漢方専門 大山漢方堂薬局
特集:東洋医学(鍼灸、漢方薬)で治す
「不妊症」
不妊症 → 実は、東洋医学(漢方薬・鍼灸)の効果大です!
大山漢方堂薬局、大山鍼灸院の得意な分野です!
是非、ご相談ください。
@普通に生活していて、2〜3年間たっても、お子様が出来ない場合は、
まず専門的な検査をやってみましょう!
A不妊症には、さまざまな原因があります。
原因が女性側にある場合
@子宮発育不全・子宮頸部狭小・子宮内膜炎・卵管通過障害・卵巣腫瘍や
その他のさまざまな障害・病気が関与していることがあります。
専門医のいる病院(産婦人科)で、適切な不妊症の検査を行って、
何らかの身体的な異常(器質的異常)が認められた場合は、
西洋医学的な治療を優先するのがふつうです。
東洋医学(漢方薬・鍼灸)は、
どこにも身体的な異常がないのに、
なかなか妊娠しない「機能的な不妊症」に、一番効果を発揮します!!
→ 東洋医学(漢方薬・鍼灸)の効果大です!
不妊症の漢方薬では、当帰芍薬散が最も有名ですが、
この処方は「虚証」タイプで冷えが強く、
腹部のポチャポチャ音がある場合などに用います。
当帰芍薬散は、月経異常がある人の不妊症にも効果的です。
「中間証」の場合は、加味逍遙散や折衝飲、芍薬甘草湯なども効果的です。
「実証」の場合は、頭痛・のぼせ・下腹部の抵抗感と圧痛などがあれば桂枝茯苓丸が効果的です。
漢方専門 大山漢方堂薬局では、
あなたの体力、症状にあわせて、最も適切な漢方薬を調合いたします。
どうぞ、お気軽にご相談ください。
たとえば、
大山漢方堂薬局で、不妊症に効果を上げている、一般的な漢方薬をご紹介します。
@実証で、下腹部の抵抗感と圧痛・のぼせ・月経異常があれば、桂枝茯苓丸が効果的です。
A実証で、臍下の圧痛・便秘傾向・月経痛が強い場合は、桃核承気湯が効果的です。
B中間証で、のぼせ・食欲不振・肩こり・月経異常があれば、加味逍遙散が効果的です。
C中間証で、臍下の抵抗感と圧痛・月経痛が強い・腹痛があれば、折衝飲が効果的です。
D中間証で、けいれん性疼痛・腹部痛・月経痛があれば、芍薬甘草湯が効果的です。
E虚証で、冷え・腰痛・胃部のポチャポチャ音・月経異常があれば、当帰芍薬散が効果的です。
F虚証で、冷え・腰痛・胃部のポチャポチャ音・月経異常、皮膚乾燥・胃腸虚弱があれば、温経湯が効果的です。
G虚証で、疲労感・低血圧・たちくらみ・顔色不良があれば、補中益気湯が効果的です。
H虚証で、胃腸虚弱・月経異常・手足の冷えがあれば、人参湯が効果的です。
不妊症に効果的な鍼灸治療の実際
避妊しているわけでもないのに、結婚して3〜4年たっても子どもができない場合は、不妊症を疑います。
精子の異常など、男性側に原因がある場合もありますが、
女性側の原因としては、卵巣、子宮、ホルモン分泌などの異常が考えられます。
婦人科系の臓器に障害がない場合でも、虚弱体質や冷え症の人などに多くみられます。
婦人科系の症状があると背中や足腰が冷えてこりやすいので、
まずは背中や足腰の各ツボを指圧し、マッサージをおこないます。お灸も効果的です。
とくに胞肓、復溜、三陰交は、下半身の冷えをとり、月経周期を順調にする効果が高いツボです。
中完から中極にかけての腹部の各ツボが重要です。
中完から中極にかけての腹部の各ツボをやさしく指圧し、
腰骨に沿って下腹部のよくマッサージします。
@胞肓(殿部の平らな骨(仙骨)にある上から2番目のくぼみの指幅3本分ほど外側にあります)
→ 腰の冷えをやわらげ子どものできにくい体質を改善する効果があります。
うつぶせに寝た患者さんの腰に両手のひらをつき、お尻をかかえるようにして左右のツボを、
親指でやや力をこめて押す。これは腰のだるさや冷えをやわらげるのに効果的です。
指圧やマッサージの前によく温めるとさらによく、子どものできにくい体質を改善する。
A三陰交(足の内くるぶしから指幅3本分ほど上のところにあります)
→ からだの冷えをおさえ下腹部の不快な症状をやわらげる効果があります。
患者さんのツボの位置に親指を当てて、患者のすねを手のひらで包むようにして親指に力をこめる。
からだが冷えると婦人科系の病気が悪化しやすくなりますが、
この刺激が冷えをおさえ、下腹部の突っ張るような不快感もやわらげます。
B復溜(内くるぶしの中心から指幅2本分ほど上にあります)
→ 足の血行を良くし不妊症の原因となる冷えをなくす効果があります。
足首を手のひらで包むようにして、しっかりと親指で指圧する。
ぐいぐいと押しもむようにしてもよい。
これは、足の血行を促進し、冷えを和らげる効果があります。
ほかの足の各ツボも同様に押しもんでおくと、さらに効果的です。
漢方専門 大山漢方堂薬局
特集:東洋医学(鍼灸、漢方薬)で治す
「更年期障害」
更年期障害 → 東洋医学(漢方薬・鍼灸)の効果大です!
更年期障害は、西洋薬では効果が不十分です!?
女性の更年期というのは、通常は月経がなくなる閉経時を中心に、その前後の数年間を指します。
平均的な閉経年齢は49歳〜50歳なので、その前後の42歳〜55歳程度の間が一般的な女性の更年期といえます。
女性の更年期は、卵巣機能が衰退し始めて、女性ホルモンなどの体内バランスが大きく変動してきます。
その影響で、精神的・身体的な多種多様な自覚症状、いわゆる不定愁訴が見られるようになり、これを「更年期障害」と呼びます。
更年期障害の症状改善 → 東洋医学(漢方薬・鍼灸)の効果大です!
動悸・のぼせ・手足のほてり・疲労感・喉のつかえ・肩こり・腰痛・ 便秘・イライラ・めまい・不眠など極めて多彩です。
多くの場合、こうした症状が、何種類も入れかわり立ちかわり現れてくるのが特徴です。
西洋医学では、更年期障害に対して女性ホルモン(エストロゲン)を補ったり、
精神安定剤を投与するなどの治療を行いますが、
十分な効果が得られないことも多々あります。
更年期障害は東洋医学(漢方薬、鍼灸)が最適です。
日本の漢方では、古くから「血の道症」というとらえ方があります。
これは、女性特有の生理的変動などによるさまざまな心身症状を指すもので、
大山漢方堂薬局(鍼灸院併設)は、更年期障害の、こうした症状に効果のある、
多数の方法論(漢方薬、鍼灸、臨床心理学)を用意しています。
西洋医学でいう更年期障害も、「血の道症」の一種といえます。
大山漢方堂薬局、東洋医学(漢方薬・鍼灸)では、「血の道症」を、
主に「血」と「気」のバランス失調によるものとみなし、
それを正常化する方法論(手法)を用います。
更年期障害は、大山漢方堂薬局(鍼灸院併設)の最も得意とする分野のひとつです。
どうぞ、お気軽に、一度、ご相談ください。 まずは、すべて、そこから、始まります。
漢方専門 大山漢方堂薬局で、更年期障害に用いる、一般的な漢方薬
更年期障害の主な症状
@多彩な不定愁訴 → 東洋医学(漢方薬・鍼灸)の効果大です!
@動悸、Aのぼせ、B手足のほてり、C疲労感、D肩こり、
E腰痛、F便秘、Gイライラ、H不安感、I不眠など
→ 東洋医学(漢方薬・鍼灸)の効果大です!
漢方専門 大山漢方堂薬局では、あなたの体力、症状にあわせて、最も適切な漢方薬を調合いたします。
どうぞ、お気軽にご相談ください。
たとえば、
@体力がなく、疲れやすくて(虚証)、虚弱体質・貧血・冷え症のある人には、当帰芍薬散、温経湯が効果的です。
A体力がやや低下して、耳鳴り・めまい・動悸・のぼせ・動悸感のある人には、半夏白朮天麻湯・釣藤散が効果的です。
B体力がやや低下して、精神症状が強く、のぼせ・手足の冷え・月経異常のある人には、柴胡桂枝乾姜湯・甘麦大棗湯が効果的です。
C体力はふつう(中間証)で、神経質傾向で、イライラ・不眠傾向のある人には、加味逍遙散・抑肝散が効果的です。
D比較的体力があり、胃腸も丈夫(実証)で、月経異常・のぼせ・肩こり・下腹部に抵抗感と圧痛のある人には、桂枝茯苓丸が効果的です。
E比較的体力があり、胃腸も丈夫(実証)で、のぼせ・めまい・抑うつ感のある人には、女神散が効果的です。
F比較的体力があり、胃腸も丈夫(実証)で、睡眠障害・口の中がねばる・便秘傾向のある人には、柴胡加竜骨牡蠣湯が効果的です。
G比較的体力があり、胃腸も丈夫(実証)で、強いのぼせ・不眠・イライラのある人には、温清飲が効果的です。
H比較的体力があり、胃腸も丈夫(実証)で、便秘傾向・臍下に抵抗感と圧痛のある人には、桃核承気湯が効果的です。
東洋医学(漢方薬・鍼灸)は心身の両面に効果があります。
漢方専門 大山漢方堂薬局で、更年期障害によく用いる漢方薬を、ご紹介します。
@比較的体力があり、胃腸も丈夫の場合、症状が強くて便秘傾向なら、桃核承気湯が効果的です。
A比較的体力があり、強いのぼせや不眠、イライラがあれば、温清飲が効果的です。
B比較的体力があり、症状が頑固で睡眠障害や口中のねばりなどがあれば、柴胡加竜骨牡蠣湯が効果的です。
C比較的体力があり、のぼせ・めまい・抑うつ気分などが強ければ、女神散が効果的です。
D比較的体力があり、下腹部に抵抗感と圧痛のある「於血(おけつ)」状態で、月経異常がある場合は、桂枝茯苓丸が効果的です。
E体力は普通で、神経質傾向で、手足のほてり・イライラ・不眠などがあれば加味逍遙散や抑肝散が効果的です。
特に、大山漢方堂薬局調合の加味逍遙散は、更年期障害の患者さんで、心身両面の症状が顕著の場合、特によい治療効果があります。
漢方専門 大山漢方堂薬局の調合漢方薬は、「味覚・嗅覚の変調」にも、効果があります。
体力がなくて胃腸も弱く、精神症状が強くて、のぼせ・手足の冷え・月経異常などがあれば、柴胡桂枝乾姜湯が効果的です。
同様の症状で、不安感・イライラ・不眠などが目立つ場合は、甘麦大棗湯が効果的です。
また、めまいが強くて、耳鳴り・動悸・のぼせ・動揺感があれば、半夏白朮天麻湯や釣藤散などが効果的です。
さらに、虚弱体質で貧血・冷え症などがあれば、当帰芍薬散や温経湯が効果的です。
そして、更年期に、味覚や嗅覚の異常が起こる場合は、清熱補気湯、八味地黄丸、麦門冬湯などが効果的です。
更年期障害に効果的な鍼灸治療の実際
頭痛・頭重、肩こり、腰痛、動悸、息切れ、疲労感、冷え、のぼせ、
心身の不快感など、更年期障害の症状のあらわれ方は人によりさまざまです。
40歳から50歳代の女性にみられるもので、閉経期前後など、
主に生殖ホルモン分泌の低下にともなって起こります。
東洋医学(漢方薬、鍼灸)では、女性の月経とホルモンの異常に関連して起こる諸症状を、
「血の道症」といい、体内の気血の流れが悪いために起こるとしています。
そのため、全身の体調を整えて血行をよくする治療をします。
とくに足の血海、背中の肝兪、脾兪は「血の道症」によく効きます。
三陰交など足の各ツボも、冷えや婦人科系の症状に効果があります。
胞肓など腰の各ツボも骨盤内臓器の機能調整と腰の痛みに有効です。
腹部に張りがあれば大巨など腹部の各ツボを、頭痛があれば頭の百会を、
のぼせがあれば首の後ろの天柱、風池を指圧します。
@大巨(おへそから指幅2本分ほど外側のところをさらに指2本分ほど下がった所にあります)
マッサージを併用して下腹部の張りと不快感をやわらげることができます。
両手の親指で、あお向けに寝た患者さんの下腹部の脂肪が軽くへこむ程度に指圧する。
関元などの指圧や、腹部全体のマッサージと併用すると、下腹部の張りと不快感がやわらいでくる。
A胞肓(殿部の平らな骨(仙骨)にある上から2番目のくぼみの指3本ほど外側にあります)
腰のだるさと冷えによく効くツボです。治療前に温めておくと効果倍増です。
うつぶせに寝た患者さんの腰に両手のひらをつき、
お尻をかかえるようにして左右のツボを親指でやや力をこめて押す。
婦人科系の症状によく効くツボで、腰のだるさや冷えをやわらげます。
指圧やマッサージの前に温めるとより効果的。
B血海(膝蓋骨の内へりを指幅3本ほど上がったところにあります)
血液の循環をよくし婦人科系の諸症状に効く大切なツボです。
患者さんのひざをつかむようにして、指で強く押しもむ。
血海は、血液の循環をよくし、婦人科系の 病気の諸症状にたいへんよく効くツボ。
足の三陰交も同様に指圧すると冷えがやわらぎ、さらに効果的です。
漢方専門 大山漢方堂薬局
特集:東洋医学(鍼灸、漢方薬)で治す「貧血」
貧血 → 東洋医学(漢方薬・鍼灸)の効果大です!
大山漢方堂薬局の調合漢方薬は、貧血の患者さんにも、評判がよく、使用する漢方薬も多数あります。
貧血の患者さんは、「鉄欠乏性貧血」の人が多い → 東洋医学(漢方薬・鍼灸)の効果大です!
西洋医学でいう「貧血」には、さまざまなタイプがあります。
最も多いのは、赤血球(血液の主要成分)の色素を構成する鉄分の欠乏による「鉄欠乏性貧血」です。
この貧血は、特に女性に多く見られます。
そのほか、赤血球の寿命が病的に短くなる「溶血性貧血」、
赤血球をつくるのに必要なビタミンB12や葉酸の欠乏でおこる「悪性貧血」、
何らかの原因で骨髄の造血能力が低下する「再生不良性貧血」などがあります。
また、癌(悪性新生物)や白血病、消化性潰瘍などの病気が原因で貧血状態になることもあります。
これらの貧血の原因は、あきらかな「病態、病気」であり、原因疾患の治療を優先します。
「病気」でない貧血の患者さんも多い → 東洋医学(漢方薬・鍼灸)の効果大、東洋医学単独でもOKです!
はっきりした異常や病気がないのに
@「顔色が青白い」、A「生気がない」、B「立ちくらみがする」
といった症状がいつも見られる患者さんで、このような人は、「仮性貧血」とも呼ばれます。
東洋医学(漢方薬・鍼灸)の主な対象は、この仮性貧血の患者さんです。
→ 東洋医学(漢方薬・鍼灸)の効果大、東洋医学単独でもOKです!
大山漢方堂薬局では、前述した、「鉄欠乏性貧血」の患者さんにも、
西洋薬の鉄剤にしばしば、漢方薬、鍼灸を併用して効果を上げています。
大山漢方堂薬局の調合漢方薬で、漢方の「血虚」を改善することができる!!!
東洋医学(漢方薬・鍼灸)では、貧血の症状は、「血」が不足した「血虚」によっておこると考えます。
大山漢方堂薬局では、治療面でも、「血虚」を、改善する漢方薬を主体に、調合します。
西洋医学的検査を行っても、はっきりした病気、異常が見当たらない場合
→ 東洋医学(漢方薬・鍼灸)の効果大、東洋医学単独でもOKです!
大山漢方堂薬局では、たとえば、
@体力は、ふつうで、不安・不眠・子宮出血などがあれば、温清飲が効果的です。
A体力は、ふつうで、胃部のポチャポチャ音・のぼせ・めまい・尿量減少などがあれば、苓桂朮甘湯が効果的です。
B体力は、ふつうで、食欲不振・微熱・倦怠感などがあれば小柴胡湯が効果的です。 (小柴胡湯は、小児の貧血にも効きます。)
C体力がなく、冷え性・頭重感・排尿回数が多くて尿量減少があれば、当帰芍薬散が効果的です。小柴胡湯
D体力がなく、不安・心悸亢進・不眠などがあれば加味帰脾湯が効果的です。
E病後や虚弱体質で不定愁訴・腹痛などがある場合は、十全大補湯が効果的です。
F体力がなく、不正性器出血や月経異常があり、めまい・四肢の冷えなどがあれば、弓帰膠艾湯が効果的です。
G体力がなく、皮膚乾燥・自律神経失調状などがあれば四物湯が効果的です。
H鉄欠乏性貧血の患者さんは、貧血症状の改善だけでなく、鉄剤による副作用、
胃腸障害の軽減を目的にして、四君子湯を服用すると効果的です。
→ 鉄剤にしばしば、漢方薬、鍼灸を併用して効果を上げています。
大山漢方堂薬局 得意な貧血症の症状 → 東洋医学(漢方薬・鍼灸)の効果大です!
特に、貧血症の患者さんで、顔色が青白く、生気がない、立ちくらみ、月経不順、冷えがある
→ 大山漢方堂薬局 得意な貧血症の症状です。 → 東洋医学(漢方薬・鍼灸)の効果大です!
@体力がない、虚証の患者さんで、月経異常・不正性器出血・皮膚乾燥・自律神経失調症
・めまい・四肢の冷えがある場合は、四物湯・弓帰膠艾湯が効果的です。
A病中、病後、虚弱体質、不定愁訴があり、腹痛を伴えば、十全大補湯・六君子湯が効果的です。
B体力がない、虚証の患者さんで、不安・心悸亢進・不眠があれば、加味帰脾湯が効果的です。
C体力がない、虚証の患者さんで、冷え症・めまい・顔色不良・尿意頻回で尿量減少・月経異常があれば、当帰芍薬散が効果的です。
D体力はふつうの中間証の患者さんで、食欲不振・微熱・倦怠感があれば、小柴胡湯が効果的です。
E体力はふつうの中間証の患者さんで、胃部のポチャポチャ音・のぼせ・尿量減少があれば、苓桂朮甘湯 九味檳榔湯が効果的です。
F体力はふつうの中間証の患者さんで、不安・不眠・子宮出血があれば、温清飲・連珠飲が効果的です。
女性の不妊症と東洋医学(漢方薬・鍼灸)
「大山漢方堂 漢方医学と漢方健康相談」
大山漢方堂薬局の得意とする病気、大山漢方堂薬局に漢方相談のあるご病気一覧、
大山漢方堂薬局 漢方健康相談窓口、医学博士大山博行先生、医学博士小松靖弘先生のご紹介
" THE KAMPO " 漢方
漢方薬 How the Japanese Updated Traditional
Herbal Medicine
<漢方薬のご服用をお考えの皆様へのお願い!>
*漢方薬のご服用に関しましては、
「使用上の注意」をよく読み、「用法・用量」をよく守り、適切にご服用ください。
また、今回、始めて、漢方薬のご服用を希望されるお客様は、
下記、問診表に必要事項を記入して送信するか、
漢方健康相談お申し込みフォーム
お電話にて、直接、大山漢方薬局に、ご相談ください。
症状・体質を詳しくお伺いした上で、適切な漢方薬をアドバイスさせて頂きます。
(大山漢方薬局 / 無料漢方相談電話 0283-22-1574
/ 9:00〜19:00)
<注意>
大山漢方薬局、デジタル店舗で、お取り扱いの漢方薬は、すべて「一般用医薬品」です。
以上、よろしくお願い致します。
E-mail to Dr. Ohyama Kampo Pharmacy.
漢方を現代病に活かす! 漢方専門 大山漢方薬局デジタル店舗へ!
ノイローゼ・神経症に効果的な鍼灸治療の実際
不安感、虚脱感、イライラ、不眠、気分の落ち込みなどといった精神状態に加え、
食欲不振、動悸、息切れ、胸苦しさ、からだのふらつき、頭痛・頭重など、
人によって多種多様な症状がみられます。
ノイローゼになりやすい体質もありますが、
多くの場合は心の悩みや精神的ストレスなどが原因で起こります。
原因となる心の悩みがはっきりしていれば、これを取り除くことです。
ツボ療法では心身の疲れをとり、体調を整えて
ノイローゼになりやすい体質の改善をはかります。
全身の緊張をほぐすためには、肩井、心兪、厥陰兪などの各ツボをよくもみ押します。
胸のだん中、鳩尾、腹部の中かん、大巨は力の加減に注意して指圧し、
続いて手の神門、足の各ツボをくり返しもみ押すと、気持ちが落ち着いてきます。
効果的な鍼灸ツボ治療
@肩井(首の後ろの根もとと肩先の中間のところ)
→ このツボをよくもみほぐすと全身の緊張がやわらぐ
患者さんの肩をつかむようにして、親指でつよめに押してもみほぐす。
全身の緊張をほぐす効果があるので、できるだけ念入りにおこなう。
背中のツボとあわせて用いると、より効果的である。
A鳩尾(みぞおちの上方、胸骨の下端の少し下)
→ 患者の呼吸に合わせた指圧で気持ちを落ち着かせる、眠れないときにも効果的
あお向けに寝た患者のみぞおちの上方を両手の親指で指圧する。
患者の呼吸に合わせておこなうのがコツ。
これにより、気持ちが落ち着いてくる。
眠れないときは寝床で深呼吸しながら自分で軽く押したり、
「の」の字を描くようになでたりするとよい。
B神門(手首の関節の、手のひら側の小指寄りの端)
→ ドキドキ、イライラする気分をしずめる効果がある。
親指で強めの刺激を加える。不安感からドキドキ、イライラしたり、
なんとなく落ち着かない気分になったりした場合に、それをしずめる効果がある。
精神的負担がある場合の胸苦しさもやわらげてくれる。
躁うつ病に効果的な鍼灸治療の実際
躁うつ病は、気分が高揚して活動的にふるまうことのできる躁状態と、
一日中、気分がすぐれず虚脱感に襲われ無気力になるうつ状態が交互にあらわれます。
また、躁状態のときは朝早く目覚めたのに夜も興奮して寝つかれない、
うつ状態のときは朝起きられないうえに夜も寝つきが悪い、という不眠もみられます。
躁・うつ、どちらかひとつの状態だけがあらわれる場合もあり、
うつ状態だけがあらわれる場合が多いようです。
うつ状態のときは全身の活力が衰えているので、
ツボ療法では体力増強と活力の回復を目標にします。
頭の百会をはじめ、背中と胸、腹部、足の各ツボを指圧またはお灸で刺激します。
胸のだん中、腹部の中かん、背中の心兪、腰の腎兪など
重点的に刺激するツボをいくつか選び、数週間以上続けると効果があります。
@百会(両耳をまっすぐ上がった線と、眉間の中心から上がった線が交差する、頭のてっぺん)
→ 頭の重苦しさをやわらげめいった気分をスッキリさせる効果がある。
患者さんの頭をかかえ込み、まっすぐからだの芯に抜けるように両手の親指で指圧する。
うつ状態によくみられる頭痛・頭重をやわらげ、めいっていた気分を
すっきりさわやかにリフレッシュする効果がある。
A心兪(肩甲骨の内側で、背骨(第5胸椎)をはさんだ両側のあたりにある)
→ 心身の緊張をほぐす効果がある。ほかの背中の各ツボも順に指圧する
うつぶせに寝た患者の背中に両手のひらをつき、左右のツボを同時にやや力をこめて押す。
これは、心身の緊張をほぐす効果がある。背中のほかの各ツボも同様にして、
上から順にリズミカルに指圧するとよい。
B壇中(左右の乳首を結んだ線のちょうど真ん中のところ)
→ 呼吸器と循環器の機能を整え、胸苦しい気分をやわらげる効果がある。
あお向けに寝た患者の胸の上に指先をそろえて両手を重ね、静かに指圧する。
これは呼吸器と循環器の機能を整え、精神的な症状から起こる胸苦しさをやわらげてくれる。
心身症に効果的な鍼灸治療の実際
心理的・精心的要因が強く関係しているからだの症状を心身症をいいます。
心の悩みや不安感、精神疲労、ストレスなどが原因となってからだの異常をひき起こすというわけです。
腹痛、食欲不振、下痢、便秘、頭痛・頭重、息苦しさ、動悸、脱毛など、
心身症の症状のあらわれ方はさまざまです。
鍼灸ツボ療法では各症状を和らげるとともに心身を丈夫にするように努めます。
循環器系の症状の緩和には背中の心兪、胸のだん中、みぞおちの巨闕、
頭の百会、手の神門を中心にした治療を行い、
呼吸器系の症状には背中の肺愈、胸の上方の中府、手の孔最を中心にした治療をおこないます。
また、食欲不振や下痢、便秘がある場合は、背中の脾兪、胃兪、腹部の中かん、
足の三里などの各ツボを中心に治療します。
@肺愈(肩甲骨の内側で、背骨(第3胸椎)をはさんだ両側にあります)
→ 呼吸器系の症状をやわらげ、息切れ・胸苦しさに効果的です。
治療者はうつぶせに寝た患者の背中に両手の」ひらをつき、左右のツボを同時にやや力をこめて押す。
これは、心身の緊張をほぐし、呼吸器系の機能を整える。
心身症のうち、息切れや呼吸困難・胸苦しさがある場合に用いると効果的です。
A心兪(肩甲骨の内側で、背骨(第5胸椎)をはさんだ両側にあります)
→ 循環器系の症状によく効き、動悸と胸の痛みをしずめる効果があります。
うつぶせに寝た患者さんの背中に両手のひらをつき、左右のツボを同時にやや力をこめて押す。
循環器系の機能を整えるのに有効なツボで、心身症のうちでは、
動悸や胸が締めつけられるような場合に用いるとよいです。
B中間(腹部の中心線上で、みぞおちとおへその中間にあります)
→ 消化機能を整えて食欲不振に効果があります。消化機能を整えるのに大切なツボです。
あお向けに寝た患者さんの腹部に指先をそろえて両手を重ねる。
患者が息を吐くのに合わせて軽く押さえる。続けて腹部マッサージへとなめらかに移る。
心身症のうちでは、食欲不振や胃腸の症状がある場合に用いるとよいです。
イライラやヒステリーに効果的な鍼灸治療の実際
イライラすると、気分が落ち着かず、そわそわして、ときにはからだを小刻みに動かしたり、
動悸、冷や汗などをともないます。不満や感情の抑圧があるときにみられますが、
あまりひんぱんに起こるようなら、体の不調を招いてしまいます。
ヒステリーは、感情の抑圧が強く、不満が内向し、それに自分自身が耐えきれなくなったときに、
からだの痛み、けいれん、まひなど、さまざまな心身の症状となってあらわれます。
首、肩、背中の各ツボを指圧し、全体をよくマッサージして緊張をほぐします。
とくに厥陰兪、心兪などは心身の症状に効果があるので丹念にもみ押しましょう。
胸の壇中と腹部の各ツボも体調を整えるために指圧とマッサージを併用します。
精神安定と活力増進には手の神門、頭の百会、足の各ツボをもむと効果的です。
@神門(手首の関節の、手のひら側の小指寄りの端にあります)
→ イライラや気分の動揺をしずめ 胸苦しさをやわらげる効果があります。
親指で強めの刺激を加える。不安感からドキドキ、イライラしたり、
なんとなく落ち着かない気分になったりした場合に、それをしずめる効果がある。
精神的負担がある場合の胸苦しさもやわらげます。
A壇中(左右の乳首を結んだ線のちょうど真ん中のところにあります)
→ 呼吸器と循環器の機能を整え、気分の高揚からくる胸苦しさと呼吸困難に効果的です。
あお向けに寝た患者さんの胸の上に指先をそろえて両手を重ね、静かに指圧する。
これは呼吸器と循環器の機能を整え、精神的な症状から起こる胸苦しさをやわらげます。
B厥陰兪(肩甲骨の内側で、背骨(第4胸椎)をはさんだ両側にあります)
→ 精心的苦痛や息苦しさをやわらげる効果があります。
うつぶせに寝た患者さんの背中に両手のひらをつき、左右のツボを同時にやや力をこめて押す。
精神的苦痛や息苦しさをやわらげる効果があり、
このツボも含め背中の各ツボの指圧は、全身をリラックスさせるのによいです。
月経不順・月経痛・月経困難症に効果的な鍼灸治療の実際
月経周期に乱れがあることを月経不順といいます。
多くはホルモンのバランスがくずれたときなどに起こりますが、
三週間から40日ぐらいの周期であれば、病的ではありません。
一方、月経時に下腹部が張って痛む、腰の冷えや痛み、だるさなどを訴えるのが月経痛です。
また、月経痛も含め、のぼせ、頭痛、肩こり、気分が悪くなるなど、
月経時にさまざまな不快な症状が起こることを、月経困難症といいます。
月経に関する症状は、腰に集中しているツボを刺激して血行を促進すると、かなりやわらぎます。
なかでも腰の上・中・下陵と次陵は 生殖器の機能を整える効果があります。
冷えをやわらげるためには太頚、志室など足腰の各ツボをよくもみ押すことが大切です。
月経が遅れがちなら腹部の関元、腰の腎兪をはじめ、
肝兪、百会、風池、天柱、三陰交、陰陵泉などを、指圧やお灸で刺激します。
月経が早まりがちなら脾兪、中かんなどを同様に刺激します。
そのほか、経血の量の異常には足の血海、のぼせや頭痛には頭の各ツボの指圧がよく効きます。
手の合谷には鎮痛効果があります。
@天柱(首の後ろの髪の生えぎわにある、2本の太い筋肉の外側のくぼみにあります)
頭重や気分の悪さなど月経時の不快な症状をやわらげる
患者さんの頭を後ろから両手で包み込むようにし、親指でこねるようにツボをもみ押す。
頭痛・頭重・だるさなどをはじめ、月経時特有の心身の不快感をやわらげる効果がある。
A腎兪(いちばん下の肋骨の先端と同じ高さのところで、背骨をはさんだ両側にあります)
腰のこわばり・だるさをほぐし冷えをやわらげる
患者さんをうつぶせに寝かせ、両手の親指でゆっくり指圧する。
これによって腰のこわばりとだるさがほぐれ、冷えもやわらぐ。
月経不順の場合にはお灸を用いるさらに効果的です。
B下陵(殿部の平らな骨(仙骨)にある上から4番目のくぼみ(第4後仙骨孔)の中にあります)
腰をめぐる血行をよくし生殖器の機能を整える作用があります。
患者さんの腰に両手を当て、親指でツボを中心に腰の重要ツボをゆっくりもみほぐす
と腰の緊張がほぐれて血行がよくなる。生殖器の機能を整えるツボでもある。
C血海(膝蓋骨の内へりの指幅3本分ほど上のあたりにあります)
血液の循環をよくし経血が多い・少ないといった出血量の異常にも効果的です。
患者さんの膝の上をつかむようにして、指で強く押しもむ。
血海は、血液の循環をよくし、婦人科系の病気の諸症状にたいへんよく効くツボです。
冷えをやわらげ、経血の量の異常にも有効。
D関元(体の中心線上で、おへそから指幅3本分ほど下のあたりにあります)
月経痛と月経不順に効果のあるツボで、お灸も効果的です
あお向けに寝た患者さんの下腹部に指先をそろえて両手を重ね、
患者の腹部の脂肪が軽くへこむ程度にやさしく指圧する。
これは、月経にともなう下腹部痛に効く。
月経が遅れがちの場合はお灸が効果的です。
E合谷(手の甲で、親指と人差し指のつけ根の間にあります)
月経痛がひどいときには 指が食い込むように強めに押して 痛みをやわらげます。
患者さんの手首を片手で支え、もう一方の手で患者と握手するように、
手の甲へ親指を食い込ませて強めに押す。
痛みがひどくズキズキするような感じをやわらげる効果がある。
更年期障害に効果的な鍼灸治療の実際
頭痛・頭重、肩こり、腰痛、動悸、息切れ、疲労感、冷え、のぼせ、
心身の不快感など、更年期障害の症状のあらわれ方は人によりさまざまです。
40歳から50歳代の女性にみられるもので、閉経期前後など、
主に生殖ホルモン分泌の低下にともなって起こります。
東洋医学(漢方薬、鍼灸)では、女性の月経とホルモンの異常に関連して起こる諸症状を、
「血の道症」といい、体内の気血の流れが悪いために起こるとしています。
そのため、全身の体調を整えて血行をよくする治療をします。
とくに足の血海、背中の肝兪、脾兪は「血の道症」によく効きます。
三陰交など足の各ツボも、冷えや婦人科系の症状に効果があります。
胞肓など腰の各ツボも骨盤内臓器の機能調整と腰の痛みに有効です。
腹部に張りがあれば大巨など腹部の各ツボを、頭痛があれば頭の百会を、
のぼせがあれば首の後ろの天柱、風池を指圧します。
@大巨(おへそから指幅2本分ほど外側のところをさらに指2本分ほど下がった所にあります)
マッサージを併用して下腹部の張りと不快感をやわらげることができます。
両手の親指で、あお向けに寝た患者さんの下腹部の脂肪が軽くへこむ程度に指圧する。
関元などの指圧や、腹部全体のマッサージと併用すると、下腹部の張りと不快感がやわらいでくる。
A胞肓(殿部の平らな骨(仙骨)にある上から2番目のくぼみの指3本ほど外側にあります)
腰のだるさと冷えによく効くツボです。治療前に温めておくと効果倍増です。
うつぶせに寝た患者さんの腰に両手のひらをつき、
お尻をかかえるようにして左右のツボを親指でやや力をこめて押す。
婦人科系の症状によく効くツボで、腰のだるさや冷えをやわらげます。
指圧やマッサージの前に温めるとより効果的。
B血海(膝蓋骨の内へりを指幅3本ほど上がったところにあります)
血液の循環をよくし婦人科系の諸症状に効く大切なツボです。
患者さんのひざをつかむようにして、指で強く押しもむ。
血海は、血液の循環をよくし、婦人科系の 病気の諸症状にたいへんよく効くツボ。
足の三陰交も同様に指圧すると冷えがやわらぎ、さらに効果的です。
冷え症の女性に効果的な鍼灸治療の実際
女性に多いといわれる冷え症では、とくに腰や手足だけに強い冷えを感じるケースが目立ちます。
頭痛やイライラ、頭部ののぼせ、めまい、腰痛、下腹部の張りと痛みなどをともなう場合も多々あります。
健康な人にもよくみられる症状ですが、更年期障害のためにひどくなることもあります。
若い女性の場合は冷え症がひといと子どもができにくくなるということもあります。
また、婦人科系の病気が原因で起こることもあります。
腰に蒸しタオルをのせたり温湿布をして温める、
あるいは手足などをよくもんで血行をよくする、
熱足浴をするなど、こまめに家庭療法をおこないます。
ツボ療法ではからだの保温に気を配りながら、背中や腰の次陵、
足の三陰交などといった各ツボをもみ押します。
腰から足への血行促進には衝門、気衝が効果的です。
腰部に張りと痛みがあれば、天枢などおへそまわりのツボを
さするようにやわらかなマッサージ両方を併用すると効果大です。
@三陰交(足の内くるぶしから指幅3本分ほど上にあります)
このツボは、冷え症の治療に欠かせない大事なツボで、下腹部の張りもやわらげます。
患者さんのツボの位置に親指を当て、患者のすねを手のひらで包むようにして親指に力をこめる。
冷え症の治療に欠かせないツボで、この刺激が冷え症が改善し、
下腹部の張りや突っ張るような不快感をやわらげてくれます。
A気衝(足のつけ根の鼠径溝の中央部と性器のほぼ中間の位置にあります)
押したり離したりをくり返し足の血行を促進する。
指先をそろえて数秒間しっかり押し続けて、パッと話すという動作をくり返す。
これによって、足をめぐる血液の循環が促進され、冷えがやわらぐ。
鼠径溝の中央にある衝門も併用すれば効果が倍増し冷え症が改善します。
B次陵(殿部の平らな骨(仙骨)にある上から2番目のくぼみ(第2後仙骨孔)の中にあります)
腰をめぐる血行をよくし冷えをやわらげる効果があります。
患者さんの腰に両手を当て、親指でツボを押す。
このツボを中心に腰の各ツボをゆっくりもみほぐすと
腰の緊張がほぐれて血行がよくなり、冷え症が改善します。
@出産時自然裂傷や会陰切開を防ぐ、会陰マッサージ
高齢出産、初産の妊婦さん、子宮口が堅く、うまく開かない、産道が堅く、伸びが悪い、会陰切開を防ぐ、会陰マッサージ、
A妊娠中期以降の逆子を治す、至陰、三陰交の経絡ツボ療法(養生の灸)
解説:会陰(えいん)切開とは、
会陰(えいん)とは、膣口と肛門の中間にあるツボで、部位的には、膣口と肛門の長さ3cm(個人差がある)くらいの部分です。
会陰切開の歴史は、1742年に、アイルランドの外科医フィールディング・オールドが難産の患者に行ったのが最初と言われています。
分娩第2期の膣口が全開する一番大きく開いた状態で、いよいよ赤ちゃんが産道をおりてくる時に、特に、高齢出産や初産の妊婦さんの
会陰(えいん)の部分が硬く、伸びが悪かったりすると、皮膚が裂けてしまうことが多々あります。(出産時自然裂傷)
皮膚が裂けて、尿道口や肛門、直腸まで、裂けてしまうこともあります。
特に、高齢出産や初産の妊婦さんに多く見られる現象で、この自然裂傷は傷が治りにくく、痛みが長く続いてしまいます。
そこで、赤ちゃんを、うまく出すために分娩台で会陰部を、産婦人科医がはさみで切り広げる処置を、会陰切開と言います。
また、高齢出産や初産の妊婦さんの場合、子宮口がうまく開かなかったり、会陰(えいん)部が硬く、伸びが悪かったりするので、
分娩の進行がなかなか進まず、一刻も早く赤ちゃんを出してあげる必要がある場合、鉗子分娩、吸引分娩などを行ないますが、
腟内に、うまく器具を入れるために、会陰切開を行い、産道を広げる必要があります。
会陰切開の切開方法は、正中切開、正中側切開、側切開の3種があり、分娩終了後に、吸収糸で縫合します。
東洋医学(漢方薬、鍼灸、経絡ツボ療法、指圧、マッサージ、呼吸法、他)は、科学の進歩、近代医学のない時代から、
生活に根付いた、生活に適した医学、手技なので、女性の一生の中で、一番大切な、妊娠、出産を、うまく乗り切る手法が多々あります。
出産時自然裂傷や会陰切開を防ぐ、会陰マッサージや、妊娠中期以降の逆子を治す、至陰、三陰交の経絡ツボ療法(養生の灸)も、その一つです。
母乳が出にくい人に、効果的な鍼灸治療の実際
(母乳がよく出るようになるツボ療法)
出産後2〜3日たつと母乳の分泌が始まります。
しかし、充分に母乳が分泌されていても、入管などが何らかの原因でつまっていたりすると、
母乳が出にくくなります。この場合は乳房にしこりがあって痛みを感じますが、
乳腺に炎症を起こすこともあるので注意が必要です。
また、ホルモンの分泌がうまくいかなかったり、疲れや心の悩み、不安定な栄養状態などが原因となり、
母乳の分泌そのものが少なくなって、母乳が出にくくなるということもあります。
乳房全体を蒸しタオルなどでよく温め、胸の天谿、乳根、乳中、膺窓、神封などのツボを中心にマッサージをおこないます。
ただし、乳房に熱があって激しく痛んだり、乳腺に炎症が起きている場合には、必ず専門医の治療を受けましょう。
無理なマッサージは厳禁です。また、乳房に異常があると、前にかがみがちになって首や背中がこりやすくなるので、
肩甲骨のまわりの各ツボも指圧すると効果的です。
@乳根(乳房のつけ根の中央あたり、第5肋骨と第6肋骨の間にあります)
乳房のはれと痛みをやわらげ母乳の出をよくする効果があります。
人差し指と中指をそろえて軽く指圧したり、乳房の下のつけ根に沿ってさすったりする。
乳房の張り・痛みをやわらげ、母乳の出をよくする効果があります。
A乳中(乳頭の中央です)
母乳の出が悪いときは指先でここに刺激を加える
母乳の出が悪いときに指先で刺激すると効果がある。
中指の先を左右に揺らして乳頭をふるわせたり、
親指と人差し指で刺激してよい。効果的です。
B膺窓(乳房の上のつけ根の中央あたり、第3肋骨と第4肋骨の間にあります)
胸の痛みと乳房の痛みにとてもよく効く特効ツボです。
胸の痛みや乳房の痛み、母乳の出が悪いときに用いてよい。効果大です。
人差し指と中指をそろえて軽く指圧したり、乳房の上のつけ根に沿ってさすったりするとより効果的です。
C天谿(第4肋骨と第5肋骨の間で、乳房のつけ根の脇の下側、乳首の真横にあります)
乳房の腫れが起きたとき、ここを中心に治療するとよい。効果大です。
乳房の腫れにとてもよく効く特効ツボ。
人差し指と中指をそろえて軽く指圧したり、
乳房の脇に沿ってさするとよい。
母乳の出をよくするマッサージ療法の実際
母乳の出をよくするマッサージをおこなうときは、
まず温めたタオルで乳房全体をおおうなどして10〜15分ほど温湿布します。
温湿布がすんだら患者さんをあお向けに寝かせ、
乳房のまわりの各ツボをポイントにしてマッサージをおこないます。
大まかには、乳房の上と下にそれぞれ半円を描くようにして、
手のひらでやさしくさするようにマッサージして、
次に乳房の裾から乳頭に向かって、やさしくなでながら、もむようにします。
それから乳頭を刺激し、背中のマッサージも加えます。
所要時間は、温湿布の時間も含めて20〜30分くらいが適当です。
@乳房のふくらみの裾の部分を手のひらでマッサージ。
左右の手でそれぞれ数回、半円を描くようにおこなう。
それがすんだら乳頭の方向へ向かって、
乳房のふくらみを集めるようにしながら、なでさするようにする。
A乳頭の方向へ向かって、乳房のふくらみを集めるようにしてなでるときは、
同時にわきの下や乳房の外側なども、ていねいにやさしくなでる。
それがすんだら次は両手で軽く乳房のふくらみをやさしくもむ。
B親指と人差し指で乳頭をつまんでもみ、
引っぱったり振動させたりして刺激を加える。
乳頭がすんだら乳房全体を振動させる。
C乳房の治療がすんだら、
患者さんのからだを横向きにして背中を軽くさすってマッサージを終える。
この@〜Cを、片方の乳房のマッサージ1回分の基本手順とし、
これを両方の乳房にバランスよくおこなう。
不妊症に効果的な鍼灸治療の実際
避妊しているわけでもないのに、結婚して3〜4年たっても子どもができない場合は、不妊症を疑います。
精子の異常など、男性側に原因がある場合もありますが、
女性側の原因としては、卵巣、子宮、ホルモン分泌などの異常が考えられます。
婦人科系の臓器に障害がない場合でも、虚弱体質や冷え症の人などに多くみられます。
婦人科系の症状があると背中や足腰が冷えてこりやすいので、
まずは背中や足腰の各ツボを指圧し、マッサージをおこないます。お灸も効果的です。
とくに胞肓、復溜、三陰交は、下半身の冷えをとり、月経周期を順調にする効果が高いツボです。
中完から中極にかけての腹部の各ツボが重要です。
中完から中極にかけての腹部の各ツボをやさしく指圧し、
腰骨に沿って下腹部のよくマッサージします。
@胞肓(殿部の平らな骨(仙骨)にある上から2番目のくぼみの指幅3本分ほど外側にあります)
→ 腰の冷えをやわらげ子どものできにくい体質を改善する効果があります。
うつぶせに寝た患者さんの腰に両手のひらをつき、お尻をかかえるようにして左右のツボを、
親指でやや力をこめて押す。これは腰のだるさや冷えをやわらげるのに効果的です。
指圧やマッサージの前によく温めるとさらによく、子どものできにくい体質を改善する。
A三陰交(足の内くるぶしから指幅3本分ほど上のところにあります)
→ からだの冷えをおさえ下腹部の不快な症状をやわらげる効果があります。
患者さんのツボの位置に親指を当てて、患者のすねを手のひらで包むようにして親指に力をこめる。
からだが冷えると婦人科系の病気が悪化しやすくなりますが、
この刺激が冷えをおさえ、下腹部の突っ張るような不快感もやわらげます。
B復溜(内くるぶしの中心から指幅2本分ほど上にあります)
→ 足の血行を良くし不妊症の原因となる冷えをなくす効果があります。
足首を手のひらで包むようにして、しっかりと親指で指圧する。
ぐいぐいと押しもむようにしてもよい。
これは、足の血行を促進し、冷えを和らげる効果があります。
ほかの足の各ツボも同様に押しもんでおくと、さらに効果的です。
つわりに効果的な鍼灸治療の実際
妊娠2〜4ヶ月目ごろ、妊娠にともなう生理的な反応として起こる症状です。
気分がすぐれず、吐き気、嘔吐、食欲不振などを訴えるケースが最も多いようですが、
人によっては食べ物の好みが変化したと感じたり、
それがつわりだとはまったく感じないほど軽いこともあります。
健康的に妊娠が持続できるよう、全身の機能の調整をはかることを目的として治療を行います。
背中の肝兪、胃兪、脾兪の指圧は、胃腸の機能を整えるので、嘔吐や食欲不振に効果があります。
のどの気舎、天鼎、首の後ろの天柱などを指圧すると、こみあげる吐き気もしずまります。
腹部の中完とその周辺の各ツボも胃腸の機能を整えます。
強い刺激を避け、やさしく指圧するとよいです。
足のツボも全身の調整をはかるので、よくもみ、指圧します。
@天柱(首の後ろの髪の生えぎわにある、2本の太い筋肉の外側のくぼみにあります)
このツボは、妊娠初期によくみられるだるさと気分の不快感をとる効果があります。
患者さんの頭を後ろから両手で包み込むようにし、親指でこねるようにツボをもみ押す。
よくもみほぐすと、妊娠初期特有のだるさと期分の不快感がやわらぎます。
こみあげてくる吐き気には、首の天鼎、のどの気舎のツボ療法、指圧をするとよい。
A胃兪(背中の中央からやや下で、背骨(第12胸椎)をはさんだ両側にあります。)
このツボは、背中の緊張をほぐし胃の痛みと重苦しさをやわらげる効果があります。
うつぶせに寝た患者さんの背中に両手のひらをつき、左右のツボを親指で同時にやや力をこめて押す。
これによって背中の緊張がほぐれ、胃の機能が整えられるので、食欲不振が回復に向かいます。
B中完(腹部の中心線上で、みぞおちとおへその中間にあります)
このツボは、軽いマッサージと併用して健康な食欲を取り戻す効果があります。
消化機能を整えるのに大切なツボです。
あお向けに寝た患者さんの腹部に指先をそろえて両手を重ねる。
患者が息を吐くのに合わせて軽く押さえる。
続けて腹部マッサージへとなめらかに移る。
消化機能を整え、健康な食欲を呼び戻すのに効果的です。
漢方専門大山漢方堂薬局
特集:オギノ式
吉田 和田 金居
オギノ式=避妊法(一般的な認識です)、、、が、
荻野博士は、避妊法の研究をしていた訳ではありません。
@月経のメカニズムの解明
A排卵の時期を明確化する
Bお子様が欲しい人たちのカップル、お子様のいらない人たちのカップルのために、
科学的な学説を唱えた先生です。
結論的に、「排卵の時期を正確に知る」 ことが重要。
妊娠したい人はその時期に受精をする。
避妊したい人はその時期には受精しない。
排卵日の予測法
荻野博士の研究=排卵日は、「次の月経の16〜12日前の間」、
重要なのは、次の月経は、いつか!
ですから、生理不順の人では、オギノ式で、避妊はできない。ということです。
また、通常は、生理が順調でも、体調不良とか、ストレスで、次の生理日がずれちゃう人、
そういう人も、オギノ式では排卵日が特定できません。
避妊のために、オギノ式を考えている人は、それが原因で失敗する人が多い。
つまり、確実に避妊をしなくてはならないカップルは、オギノ式に頼るのは、リスク大です。
逆に、妊娠したい人が、オギノ式で排卵日を予測し、受精をする、のは、よいことです。
荻野博士の研究 生理の周期が28日で順調な人の場合
荻野博士の研究、
@排卵してから約2週間で月経が起こる。
A排卵日から、次の月経が起こるまでの期間は、体温が上がる。→高温期
また、この時期、高温期の日数は、次の「月経が遅れようが早まろうが不動な時期」になる。
つまり、生理が早まれば、排卵日も早まる。
→ 妊娠可能な時期が早くくる。
「妊娠しにくい時期(1)」が、妊娠可能な時期になる場合もある。
また、生理が遅れれば、排卵日も遅れる。
→ 「妊娠しにくい時期(2)」と思われたのが、実は排卵日だった。
ということもありえる。
さらに、@精子の寿命は3日間、A卵子の寿命は1日間。
つまり、排卵日の3日前〜排卵日の1日後まで、
受精の可能性がある。 → 重要です。
吉田 和田 金居
荻野博士の研究
生理の周期が28日で
順調な人の場合
1 |
月経 |
妊娠しにくい時期
(1) |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
低温期 |
7 |
8 |
|
9 |
|
10 |
|
11 |
|
12 |
もっとも
妊娠しやすい時期
(排卵日により変動) |
13 |
14 |
15 |
排卵日 |
16 |
高温期
(14日間前後) |
17 |
|
18 |
|
19 |
|
20 |
|
21 |
|
22 |
妊娠しにくい時期
(2) |
23 |
24 |
25 |
26 |
27 |
28 |
1 |
月経 |
妊娠しにくい時期
(1) |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
|
7 |
|
8 |
|
|
9 |
|
|
吉田 和田 金居
荻野博士の研究 生理の周期が28日で順調な人の場合
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