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(顆粒剤・散剤・煎じ薬)





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雲胆(エキス顆粒)
品名(効能・効果)
[雲胆]
加味温胆湯
(原典:衆方規矩)
胃腸が虚弱なものの次の諸症:神経症、不眠症
(210処方適応症)
処方(松鶴堂加減)
遠志 玄参 大棗 陳皮 半夏 茯苓 竹じょ 枳実 人参 生姜 甘草 酸棗仁 地黄

原典(効能・効果)
加味温胆湯
[千金方]
処方(松鶴堂加減)
陳皮 半夏 茯苓 竹じょ 枳実 生姜 甘草 酸棗仁 黄連
[万病回春]
処方(松鶴堂加減)
半夏 茯苓 竹じょ 枳実 生姜 甘草 酸棗仁 黄連 人参 地黄 麦門冬 当帰 山梔子 辰砂

注:210処方では、麦門冬、山梔子、当帰、辰砂の4生薬は入っていません。

(注)加味温胆湯は、210処方のひとつですが、出典により配合生薬に違いがあります。
 詳細:参考事項参照

処方解説
 ・半夏は、鎮静、制吐、去痰の作用があり、竹じょと組んで鎮静に働きます。
 ・竹じょは、鎮静作用があります。
 ・茯苓は、鎮静作用があり、消化管内の余分な水分をさばきます。
 ・枳実は、陳皮と共に胃腸機能を調整し、茯苓の効果を強めます。
 ・大棗・甘草は、諸薬の調和をし、また鎮静の効があります。
 ・酸棗仁・遠志は、不眠・精神安定に効があります。
 ・玄参・人参・地黄は、新陳代謝を亢めて体力を補います。

使用目標
 ・大病後などで神経が弱っている人の不眠に。
 ・普段から胃腸が弱く、神経過敏となっている人。

雲胆(エキス顆粒)について
 雲胆(エキス顆粒)は、加味温胆湯で210処方のひとつですが、加味温胆湯には複数の出典があり、加味方に違いがあります。
 注:現在、「加味温胆湯」で販売されているものは、雲胆(エキス顆粒)と同じ配合生薬のものです。
 雲胆(エキス顆粒)は、「衆方規矩」を原典としたもので、温胆湯に遠志、玄参、人参、地黄、酸棗仁、大棗が加味されています。
 「衆方規矩 不寐門」には加味温胆湯について、次の様に書かれています。
 ― 病後虚煩して睡臥することを得ず、及び胆虚怯し、事に触れて驚き易く短気悸乏するを治す。 ―
 この文から、加味温胆湯が病後に神経が昂ぶって不眠、神経症となっているものに使われていたことがわかります。
 また、温胆湯は、二陳湯が基本となっているので胃腸の弱い人に適用できます。
 なお、遠志が配合された加味温胆湯は、臨床の場でアルツハイマー症の物忘れの患者に用いられ、
痴呆(アルツハイマー症)との関連の研究発表が注目を集めています。(詳細は参考事項)

使用上の注意
 添付文書に記載の「使用上の注意」を併せて必ずご参照ください。

参考事項
 〈アルツハイマー症関連の研究発表〉
 注:先にも記したように、加味温胆湯は、出展により配合生薬に違いがありますが、
以下に記すアルツハイマー症関連の研究発表に使われている加味温胆湯は、
すべて雲胆(エキス顆粒)と同じ遠志の入った処方のものです。

1、「アルツハイマー病における加味温胆湯の効果」
 漢方と最新治療・10(4);313-318,2001 鈴木朋子、荒井啓行、佐々木英忠
・アルツハイマー症20例に投与(コントロール32例)、MMSE(初期の痴呆診断プログラム)で認知能力確認・PETによる脳代謝測定。
9例でMMSE上昇改善があり、上昇がみられなかった者も徘徊、失禁、嚥下困難などが改善。
有効例では、服診上全例に臍傍悸があり、性格的には生真面目で、易怒性、固執性が強い等の特徴がある。
 
2、「アルツハイマー病に対する加味温胆湯の臨床効果の検討」
第50回 日本東洋医学会学術大会講演要旨集 弟49巻第6号 1999 4月
 東北大学医学部老人科 鈴木朋子、荒井啓行、佐々木英忠
 北里研究所・東洋医学総合研究所 矢部武士、鳥居塚和生、山田陽城
・特筆すべき副作用なし。有効例全例に臍傍悸を認め、全体に易怒性、切迫感、焦燥感あるものに有効の印象(20例、5〜13か月服用)

3、「アルツハイマー型痴呆の漢方療法」 第12回和漢薬学会大会要旨集 1995
 山本孝之(福祉村病院長寿医学研究所所長)
・加味温胆湯は、老化の進んだ虚証のSDAT(アルツハイマー型老年痴呆)に有効であった。(70名に8週間投与)
4、「痴呆と加味温胆湯」 漢方と最新治療・10(3);229-234,2001 山田陽城・矢部武士
・痴呆モデル動物において、加味温胆湯エキスで、神経栄養因子であるChATの活性増加作用及び
アセチルコリン系の神経細胞の機能賦活作用を有するNGFへの誘導作用は、遠志ぬきのエキスでは見られなかった。
かつ、遠志単独エキスでも顕著なChAT活性増加作用、NGF誘導作用が認められたが、加味温胆湯よりは活性が低い。
・加味温胆湯は少なくとも初期から中期にかけてのAD(アルツハイマー病)の進行抑制効果を有すると考えられる。
・加味温胆湯は、アセチルコリン系の神経細胞に対して作用し、アセチルコリン量を増加させるだけでなく、
神経栄養因子様の作用を示すことから神経細胞の脱落を減少させ、進行を防止する可能性のある点で極めて興味深い漢方処方である。

5、「中枢コリン作動系に及ぶす加味温胆湯の影響」
 北里研究所・東洋医学総合研究所 山田陽城
 ・加味温胆湯は、ChAT、NGFの発現を直接増加させる。

6、「加味温胆湯と構成生薬のラット前脳基底野培養神経改善作用」
 第10回和漢薬学会大会要旨集 1993
 北里研究所・東洋医学総合研究所 矢部武士、鳥居塚和生、山田陽城
・加味温胆湯構成生薬のうちで、遠志、茯苓、枳実がラット前脳基底野培養細胞中のChAT活性上昇が認められ、
一味抜き加味温胆湯では、遠志抜き加味温胆湯においてのみ上昇効果がほぼ完全に抑制された。

7、「漢方薬加味温胆湯の抗痴呆作用の分子機序」
 上原記念生命科学財団研究報告集 13:48-50(1999)
 北里研究所・東洋医学総合研究所 矢部武士
・ラットにおいて、加味温胆湯により細胞内cyclicAMP量の増加が認められ、
中枢神経系に対する作用の発現にcAMP−PKA(cAMP依存性カイネース)経路が重要な役割を果たしていることが示唆された。

 〈遠志について〉
 遠志は、「神農本草経」上品に収載されている生薬で、次のように記載されています。
「治がい逆傷中。補不足。除邪気。利九竅。益知耳目聰明。不忘強志倍力。久服軽身不老。」


参考文献
1)漢方処方応用の実務 山田光胤 南山堂
2)漢方診療のレッスン 花輪壽彦 金原書店
3)漢方処方解説 矢数道明 創元社
4)漢薬の臨床応用 神戸中医学研究会 医歯薬出版
5)中医処方解説 神戸中医学研究会 医歯薬出版


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